カテゴリ「第31期竜王戦七番勝負第3局」の記事 Feed

2018年11月 3日 (土)

Photo_8(ときおり笑顔もこぼれる)

Photo_10 (難しい局面になるとこの表情)Photo_9 (羽生竜王は口元を引き締めて盤上を見据える)Photo_11(これでスコアは羽生竜王2勝、広瀬八段1勝)

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Photo_13(感想戦の様子)

以上で本局の中継は終了となります。ご観戦いただきまして、ありがとうございました。第4局は11月24、25日(土、日)に京都府福知山市「福知山城」で開催されます。お楽しみに。

Photo_5 (広瀬八段は猛攻をかわし、反撃を決めて1勝目)
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(第2局に続き、積極的な攻めを見せた羽生竜王だったが、実らなかった)

Photo_7 (感想戦を大勢の報道陣が取り囲む)

2018年11月 2日 (金)

終局直後はインタビューが行われました。Photo_51(インタビューに答える広瀬八段)
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Photo_54(同じく羽生竜王)

※以下はインタビュー※

-広瀬八段、1勝を返しましたが、いまのお気持ちはいかがでしょうか。

広瀬 開幕2連敗で、ここで仮に負けていたら0-3というスコアになっていたわけでしたが、1勝を返せてほっとしています。

-3局連続での角換わりとなりました。想定されていた戦型だったのでしょうか。

広瀬 そうですね。お互いが避けなければ、この戦型になると思っていました。

-昨日の封じ手前はどのように考えていたのでしょう。

広瀬 桂得ではあるのですが、歩がないデメリットのほうが大きい気がしたので。失敗したと感じました。

-かなり攻められる展開が続きましたが、形勢はいかがでしたか。

広瀬 厳しい攻めにあってしまって。こちらは紙一重のところでしのげればと。

-第4局への抱負をお願いします。

広瀬 1勝してほっとしているところはありますが、まだスコアでは負けているので、準備をして頑張りたいと思います。

-羽生竜王、本局を振り返っていかがでしたか。

羽生 桂を捨てて攻めていったのですが、終始難しくてよくわかりませんでした。もう少しうまい指し方があったかもしれません。

-第2局に引き続き、本局も角切りから激しい攻勢を取りました。

羽生 あのあたりは長考して迷ったところではありました。ちょっと調べてみないと善悪はわからないですね。また第4局を頑張ります。

Oobann(インタビュー後は大盤解説会場に移動。ここで20分ほど検討し、また対局場に戻って感想戦を行った)

03130第3局は18時24分、130手で広瀬八段が勝ちました。本シリーズ初勝利です。消費時間は、▲羽生7時間59分、△広瀬7時間9分(持ち時間は各8時間)。第4局は11月24、25日(土、日)に京都府福知山市「福知山城」で行われます。


図は18時過ぎの局面。開戦から猛攻を続けていた羽生竜王ですが、現在は広瀬八段の厳しい攻めが続いています。118

先手玉の側面は薄く、この飛車打ちがかなりの厳しさです。羽生竜王は▲5九銀と受けますが、持ち駒が少なくなって攻撃力が大幅にダウン。後手玉が安全になったことで、広瀬八段は余裕を持って攻めることができます。形勢は後手が優勢と見て間違いなさそうです。

ここまで受け身になっていた広瀬八段ですが、ここにきて反撃を見せています。110△5八角~△6九銀が厳しい攻めです。先手玉は△7八銀成▲同玉△6九角打以下の詰めろ。対する後手玉は▲6五銀には△7五玉、▲5三銀には△6三玉と引いて詰みはありません。直前の△7五歩▲同歩の交換が凄まじい効果を発揮しています。果たして先手側に手段はあるのでしょうか。

Photo_48(飯塚七段はモニターで進行を見守る)

Photo_50(△6九銀に対し、「ここでなにかいい手がないと……」と飯塚七段。羽生竜王はどう切り返すのだろうか)

鹿嶋市にはJ1に所属する鹿島アントラーズのホームスタジアムがあります。
Photo_42(40000人以上を収容できる鹿島スタジアム)

Photo_46(鹿島アントラーズJリーグ初優勝記念碑)Photo_45(元ブラジル代表の名選手、ジーコ氏の像。監督として日本代表を率いたこともある)Photo_47(これからのホームゲームのスケジュールが掲示されている。明日はアジアチャンピオンズリーグ決勝の第1戦が行われるようだ)

101▲4四歩が調べられていたところ、羽生竜王は▲4二金と迫りました。虎の子の金を手放す一着で、控室では驚きの声が挙がっています。以下△5三玉▲5二金△6四玉▲4二竜(第2図)と進行。先手の駒台が一気に心細くなった印象ですが、果たしてこれで寄っているのか、ここからの展開には特に注目です。

105

100 局面は依然として羽生竜王の攻め、広瀬八段の受けという展開が続いています。図は4五桂を取ったところ。後手玉はいかにも手薄ですが、先手も少ない戦力で寄せきることができるかどうか。中村修九段と本田女流三段、小高女流2級の囲む継ぎ盤では、図で▲4四歩が調べられています。

Photo_41(中村修九段が広瀬八段側、本田女流三段、小高女流2級が羽生竜王側を持って検討を進める)