カテゴリ「第27期竜王戦七番勝負第3局」の記事
感想戦
終局直後
―― 森内竜王、凄い将棋でしたね。
森内 終盤は、はっきり負けだと思っていました。
―― ということは、どこで逆転したということになるんですか。
森内 △8六銀成と馬を取って、制空権が逆転したので。
―― 作戦的にはうまくいっていたのですか?
森内 ずっと難しいと思っていました。
―― これで1勝を挙げられましたが。
森内 勝ててよかったです。
―― 次局以降もいつも通りの心構えということで。
森内 そうですね。また頑張りたいと思います。
―― そうとう難しかったですが、勝ちになったと思う局面はありますか。
糸谷 ちょっと……勝ちがあったんですかね。勝ちはないと思います。悪かったのが、むしろ難しくなったかなと思いました。
―― 途中は苦しいと思っていたということですね。
糸谷 ずっと苦しいと思ってたんですけど。
―― どの辺りで好転したと?
糸谷 好転はしてないと思っていたのですが……してましたですかねぇ。
―― 作戦的にはあまり芳しくなかったということですか。
糸谷 作戦は力戦にしようと思っていたのですが。やっぱり(後手の)歩得が大きいですかね。
―― 3連勝とはいきませんでしたが次局は。
糸谷 まあ切り替えまして。はい。
森内竜王が激戦制す
森内俊之竜王に糸谷哲郎七段が挑戦する第27期竜王戦七番勝負第3局は18時57分、132手で森内竜王の勝ちとなりました。消費時間は▲糸谷7時間56分、△森内7時間57分。際どい攻防の末、森内竜王が1勝返しました。
第4局は11月20・21日(木・金)に静岡県袋井市「葛城北の丸」で行われます。
(銀杏)
逆転か 後手優勢に
立会人 森下九段の見解
先手優勢
決着をつけに行く
にぎわう控室
(大内延介九段が控室へ。大内九段と田村七段が継ぎ盤をはさむ。2人は師と弟子だ。BSプレミアムの放送が始まり控室には鈴木大介八段の声が響く。鈴木八段も大内九段門下だ。大内九段はこのあと18時からSL広場にて大盤解説会を行う)