以上で第1局の中継を終わります。
ご観戦いただきありがとうございました。
【第1局は豊島名人が先勝|読売オンライン】
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カテゴリ「第32期竜王戦七番勝負第1局」の記事 
2019年10月12日 (土)
終局直後
――本局の感想。
豊島 1日目で失敗したと思いました。▲2四桂(65手目)が空振りになって、そのあと、さえなかったかなと。途中で好転したと感じたのですが、最後はかなり危ないので詰まされても仕方ないかなと思いました。
――では、勝ちが見えたのは最後のほう。
豊島 そうですね。
――台風の中での対局だった。
豊島 でも集中して指せました。
――第2局に向けて。
豊島 一局一局がんばりたいと思います。
(敗れた広瀬章人竜王。第2局は先手番で迎える)
――本局の感想。
広瀬 封じ手のあたりは、後手番としては主張のある展開にはできたと思います。ただ、そのあとの攻めで成果が上がらず、いつの間にか自信のない展開になってしまいました。
――第2局に向けて。
広瀬 シリーズは始まったばかりなので、次もがんばります。
豊島名人が先勝

七番勝負第1局は豊島名人が勝ちました。投了図の先手玉に詰みはなく、後手玉は受けなしです。第2局は10月23・24日(水・木)、京都府京都市「仁和寺」で行われます。













124手目△7二桂は40分の長考で指されました。いまは図の局面で豊島名人が考えています。先手は左の押さえだった8四成桂が7筋に移動し、さらに金も加わって厚い壁になりました。形勢は先手がよくなったと見られています。ただ、先手も攻めだけ考えればいいわけではなく、自玉の安全度も考慮しなければいけません。考えることは多く、ここも長考になりそうです。
123手目▲8四成桂から局面は動いていません。広瀬竜王が長考しています。控室では「後手の第一感がない」という言葉がたびたび聞かれます。中村太七段は「後手の選択肢はいくつか見えるのですが、どれもやりたくない手」といいます。実際、それらの手を継ぎ盤で試してみても、後手がうまくいかないようです。17時2分、広瀬竜王の残り時間は20分になりました。そのことを聞いた島九段は「え、もうそれだけなんですか」。



