2015年7月の記事

2015年7月25日 (土)

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決勝トーナメントはベスト4が出揃いました。次回は8月3日(月)に、羽生善治名人(1組優勝)-永瀬拓矢六段(4組優勝)戦、稲葉陽七段(2組優勝)-渡辺明棋王(2組2位)戦の2局を中継いたします。それぞれ勝ち上がり者は挑戦者決定三番勝負へ進出する大一番です。どうぞお楽しみに。

2015年7月24日 (金)

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▲9六歩と突いた局面で後手の佐藤九段は1分将棋となりました。永瀬六段の巧みな受けで局面は混沌としています。△8四桂▲6四馬に先手玉が詰むかどうか。中継室の村山慈明七段と佐々木勇気五段もまだ結論が出せていません。

20150724l佐藤九段が△6九銀と強烈な踏み込みを見せました。これは△7八銀成▲同玉△6六桂以下の詰めろですが、後手玉も▲1六香から相当に危ない形です。佐藤九段の残り時間は3分。すべてを読み切ったということなのでしょうか。

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21時過ぎ、永瀬六段が▲3五歩を着手すると、中継室の村山慈明七段と佐々木勇気五段から悲鳴があがりました。

「3六の歩を突いたのならまだ分かりますが、打つのはすごいですね」(村山七段)

「△6二飛とされたらどうするのでしょう」(佐々木五段)

検討ではよくも悪くも▲5四歩と突くしかないのではと言われており、両棋士からすると▲3五歩はかなり意外な一手だったようです。