カテゴリ「第30期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2017年7月31日 (月)

感想戦は23時20分に終わりました。本局の中継は以上で終了となります。ご観戦いただき、ありがとうございました。

挑戦者決定三番勝負は、松尾歩八段(1組優勝)-羽生善治三冠(1組2位)で行われます。竜王戦中継サイトでは中継いたしますので、ぜひお楽しみに。

Dsc_1546(永世竜王の称号の獲得を目指す羽生三冠。挑戦者決定三番勝負進出は第27期以来のことになる)

感想戦は、読売新聞解説の及川六段、将棋プレミアム解説の近藤誠五段、深浦九段が見守るなかで行われています。和やかな雰囲気ですが、難解な変化が出てくると、両対局者の顔は険しくなっていました。

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Dsc_1376(勝った羽生三冠。終盤で一気に突き放し、稲葉八段に反撃するチャンスさえ与えなかった。挑戦者決定三番勝負進出は第27期以来のことで、松尾歩八段と対戦する)

Dsc_1385(敗れた稲葉八段。急に差が開き、持ち味の粘り強さを発揮できなかった)

Dsc_1392(すぐに感想戦が始められた)

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羽生三冠、またまた俗手を放ちました。▲7三銀です。見えにくい手ですが、先手は大駒をどちらか手にできます。意表のB面攻めの連続から、羽生三冠がはっきりペースをつかんだようです。

苦しいと見られている稲葉八段、勝負手を出せるでしょうか。

Dsc_1356(昼食休憩後の稲葉八段)

74局面は終盤に入っています。△5四同歩と銀を取った手に対し、羽生三冠は▲8二金。

75素朴な飛車取りですが、△9三飛なら▲8一金から▲4四桂で、後手を追い込もうとしています。▲8二金は、本局の命運を分ける手になりそうです。

Dsc_1352(昼食休憩後の羽生三冠)

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羽生三冠は角取りを手抜き、▲4五銀とぶつけました。先手は駒損になりますが、右辺の銀桂がさばければ、後手玉に迫ることができます。形勢は不明です。

Dsc_1311(昼食休憩時の対局再開直前の羽生三冠。あと1期竜王位を獲得すれば、永世竜王の称号を手にする)

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図は7四に歩を打ったところ。△7二飛の飛車交換もあるといわれていたところで、稲葉八段は大駒にプレッシャーをかける道を選びました。後手は△7三角や△8四歩▲同歩△同銀が狙い筋。依然として、じりじりと間合いをはかる応酬が続いています。

Dsc_1338(昼食休憩後の稲葉八段)