カテゴリ「第27期竜王戦七番勝負第1局」の記事
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ダイヤモンドヘッド
ご観戦ありがとうございました。
感想戦
終局直後
――初めての海外対局、二日制でしたがいかがでしたか。作戦的にはうまくいっていたのでしょうか。
糸谷 いやあ……。2手(多く)指しているので何もなければと思ったんですが、本譜でとがめられてしまうかもしれないので、調べてみないとわからないですね。
――中盤は思い通りという感じでしょうか。
糸谷 ▲9八玉と取らなくてはならないのではおかしくしたのかもしれないと思ったのですが、どうなのでしょうか。
――第2局以降の意気込みをお願いします。
糸谷 長い持ち時間に適応できていないので、適応しつつ楽しく将棋を指していければと思います。
――森内竜王、一局を振り返っていかがでしたか。
森内 角換わりの後手番になったので、どこかで仕掛けられる手を警戒していたんですが、穴熊を見せられてこちらからいかざるを得なくなってしまったので。成算がある将棋ではなかったですね。
――難しい将棋だったように思いましたが。
森内 そうですね。端攻めに期待したんですが、思いのほか効果が上がらなかったのが誤算でした。
糸谷七段先勝
森内俊之竜王に糸谷哲郎七段が挑戦する第27期竜王戦七番勝負第1局は18時19分、133手で糸谷七段の勝ちとなりました。消費時間は▲糸谷7時間28分、△森内7時間59分。挑戦者の先勝でスタート。第2局は10月30・31日に大阪市「帝国ホテル 大阪」で行われます。
先手よし
終盤戦
渥美雅之さんに聞く
ハレクラニを訪れていた、日本将棋連盟非常勤理事の渥美雅之さんに話を聞いた。渥美さんは株式会社杏林堂薬局の取締役会長で日本将棋連盟の外部理事。初の海外対局となった、1976年の第1期棋王戦決勝のハワイ対局でも現地で観戦していた。
「前にハワイで行われたのは棋王戦の内藤-大内戦でしたね。カハラホテルという、ここ(ハレクラニ)と同じくらい高い格式のホテルで対局しました。海外には何度も行っていましたが、将棋の対局があったというのは新鮮でした。昔は『近代将棋』の企画で、海外の強い人と対局するということもあったのですが。
私は板谷進九段に誘われて現地に行きました。初の海外対局ということで、和服を見た現地の方は驚いていたように思います。カハラモール・ショッピングセンターで大盤解説会をして、芹沢博文九段が解説をしていたのですが、日本人の方も多く来られていました。通りかかった人が珍しそうにしていましたね。
前回と今回と、両方の対局を見られてとてもうれしく思います。日本独特の文化が広がることは非常にうれしい。文化の交流は平和につながりますから。ありがたいことです」