山崎七段が悔やんだ一着 図の局面で本譜は81手目▲9二竜と進められましたが、「この手はなかったです」(山崎七段)と悔やんでいました。竜を逃がさないと△9四歩▲同竜△9三歩で閉じ込められてしまい、本譜はその展開を嫌ったものでしたが、続く82手目△3一玉と指されては後手が大きく得したとの見解です。なので図から▲8五桂として竜を下に逃がす構想が勝ったとのことでした。「そう指されてだめでしたね」(丸山九段)と両者認める形でこの局面の検討は終結しました。 (虹)
山崎七段、勝利 第25期竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局▲山崎隆之七段-△丸山忠久九段戦は、145手まで山崎七段の勝ちとなりました。終局時刻は22時58分。消費時間は▲山崎4時間56分、△丸山4時間59分。山崎七段が第2局を制し、渡辺明竜王への挑戦権は三番勝負の最後の一局に委ねられました。第3局は9月11日(火)に東京・将棋会館にて行われます。 (虹)
終局間近の声 22時45分頃の局面。先手玉が逃げ切れると言われており、また▲3四桂と跳ねれば後手玉も寄り形となるようです。「終局が近いと思いますよ」との声が聞こえています。 (棋士室の様子。継ぎ盤に棋士達が密集している) (会館4階の検討室の様子。終局近しと言われている) (虹)
先手が余しているか 棋士室ではしばらく先手変調の手が目立っていると言われていましたが、119手目▲1五桂(2三にいた銀に当てた一手)辺りから改めて先手よしの見解に戻って行きました。現局面は先手の入玉を防ぐ手段が見当たらないようです。22時20分頃、残り時間は▲山崎13分、△丸山9分。 (虹)
22時過ぎの局面 両者の残り時間も短くなり、互いに指し手のペースが上がっています。山崎七段は入玉含みの指し回しを見せていますが、丸山九段の攻め駒の勢いも次第についてきたようです。棋士室では途中まで先手優勢と言われていましたが、現局面ではその雰囲気はなくなってきました。形勢接近の模様です。 (虹)