カテゴリ「第33期竜王戦七番勝負第3局」の記事 
2020年11月 8日 (日)
局後インタビュー
【豊島将之竜王】
――相掛かりの将棋でした。封じ手のあたりではどう考えておられたか。
「封じ手は▲9五同歩だと思いました。52手目△5六歩まで考えていて、そこで形勢がよく分からなかったです」
――98手目△2六香のあたりは。
「その前のところは予想していたより先手玉が安定してしまったので、失敗してしまったのかと思いましたけど、104手目△2五歩と突くところまで進むと先手玉を危なくできたので……形勢は分かりませんが、少し前と比べれば難しくはできたと思います。ただそのあと、おそらく112手目△2一香と打ったところは寄せ間違えたかもしれません」
――終盤は際どい勝負でした。勝ちを意識されたところは。
「詰みを発見したところです。162手目△4二歩のところは何かあったとは思うのですが」
――2勝1敗とリードしました。
「次局がすぐにありますので、コンディションを整えて頑張ります」
【羽生善治九段】
――本局を振り返って。
「終盤は何かあったかもしれません。ただ分からなかったですね」
――98手目△2六香あたりは豊島竜王がよいと控室でいわれていましたが、そのあと羽生九段が逆転したとの見解もありました。
「そうですね、難しくはなっていると思いましたが。攻められたときの応接に問題があったのかもしれません」
――次局に向けて。
「変わらず、大切に対局をしたいと思います」
終局直後の様子
豊島竜王が第3局を制す
豊島竜王が押し切ったか
羽生九段が一分将棋に
ここで羽生九段が残り1分に。以降は1手60秒未満で指す必要があります。対する豊島竜王も残り3分と余裕はありません。局面のみならず、残り時間の関係でも大詰めを迎えています。