カテゴリ「第32期竜王戦七番勝負第2局」の記事
2019年10月24日 (木)
感想戦(1)
大盤解説会場で振り返る
終局直後
――2連勝の感想。
豊島「いいスタートを切れたので、次以降も頑張りたいと思います」
――封じ手のあたりでは。
豊島「いい手がありそうな気がしたのですが、分かりませんでした」
――2日目、控室では後手よしと見られていた。どう考えて?
豊島「飛車が成り込めて(80手目△8九飛成)指せるのかもしれない、ですかね。△2七歩成(84手目)が甘くて、おかしかったかなと思います」
――勝ちだと思ったのは?
豊島「最後はピッタリ詰むので、いけるんじゃないかなと思いましたが、かなり際どいので、最後の最後です」
――3局目に向けて。
豊島「しっかり準備して頑張りたいと思います」
――本局について。
広瀬「同型の形ぐらいまでは想定していたのですが、1日目で△8四角(52手目)からうまく動かれてしまって、ずっとあまり自信が持てないまま最後まできてしまった感じですね。
――豊島名人は△2七歩成が甘かったというが?
広瀬「チャンスが1回くるかどうかという将棋かなと思ったのですが、その1回があったかどうかも分かりませんでした」
――連敗スタートについて。
広瀬「細かいミスが結構多く、そういったあたりで差がついていると思うので、3局目以降はそのあたり修正できたらなと思います」
豊島名人が2連勝
▲広瀬-△豊島戦は126手までで、豊島名人の勝ちとなりました。終局時間は19時8分で、消費時間は▲広瀬7時間54分、△豊島7時間56分。勝った豊島名人は2連勝となりました。第3局は11月9、10日(土、日)兵庫県神戸市「神戸ポートピアホテル」で行われます。
詰み筋に入る
▲6三角成の詰めろを放置して△5六歩。先手玉は▲6七玉△6八竜▲同玉△7九銀▲5九玉△6八金▲4九玉△5八桂成▲同金△同金▲同玉△4七歩成以下、長手数の詰み筋に入ったと見られています。