カテゴリ「第32期竜王戦七番勝負第2局」の記事 Feed

2019年10月24日 (木)

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Kansou15(モニター越しに見る感想戦終了の礼)

以上で本局の中継を終了します。第3局は11月9(土)から10日(日)にかけて、兵庫県神戸市「神戸ポートピアホテル」で行われます。そちらもお楽しみに。
Ninnaji45

Ooban20 (インタビュー終了後、両者は大盤解説会場に)

Ooban21(立会人の久保九段の先導で簡単に振り返った)

Ooban22 (先手が有望の可能性のある変化)

Ooban23 (感想と第3局への抱負を述べる豊島名人)

Ooban25 (同じく広瀬竜王)

Ooban27 (この後、対局室に戻って感想戦となる)

Toyoshima05(勝った豊島名人は2連勝)

Hirose04 (敗れた広瀬竜王は苦しい出だしになった)

Shuukyoku01 (すぐにインタビューが行われた)

Shuukyoku03

――2連勝の感想。

豊島「いいスタートを切れたので、次以降も頑張りたいと思います」

――封じ手のあたりでは。

豊島「いい手がありそうな気がしたのですが、分かりませんでした」

――2日目、控室では後手よしと見られていた。どう考えて?

豊島「飛車が成り込めて(80手目△8九飛成)指せるのかもしれない、ですかね。△2七歩成(84手目)が甘くて、おかしかったかなと思います」

――勝ちだと思ったのは?

豊島「最後はピッタリ詰むので、いけるんじゃないかなと思いましたが、かなり際どいので、最後の最後です」

――3局目に向けて。

豊島「しっかり準備して頑張りたいと思います」

Shuukyoku04

――本局について。

広瀬「同型の形ぐらいまでは想定していたのですが、1日目で△8四角(52手目)からうまく動かれてしまって、ずっとあまり自信が持てないまま最後まできてしまった感じですね。

――豊島名人は△2七歩成が甘かったというが?

広瀬「チャンスが1回くるかどうかという将棋かなと思ったのですが、その1回があったかどうかも分かりませんでした」

――連敗スタートについて。

広瀬「細かいミスが結構多く、そういったあたりで差がついていると思うので、3局目以降はそのあたり修正できたらなと思います」

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▲広瀬-△豊島戦は126手までで、豊島名人の勝ちとなりました。終局時間は19時8分で、消費時間は▲広瀬7時間54分、△豊島7時間56分。勝った豊島名人は2連勝となりました。第3局は11月9、10日(土、日)兵庫県神戸市「神戸ポートピアホテル」で行われます。

Ryuou201910230101_114▲6三角成の詰めろを放置して△5六歩。先手玉は▲6七玉△6八竜▲同玉△7九銀▲5九玉△6八金▲4九玉△5八桂成▲同金△同金▲同玉△4七歩成以下、長手数の詰み筋に入ったと見られています。

Ryuou201910230101_103上図は飛車を回って6七の地点を空けたところ。大盤解説会が休憩に入り、ちょうど戻ってきた畠山鎮八段は「あれ? これは負けと解説してきたのにな」。以下、△8六歩▲同飛△8五歩と飛車取りで先手を取られ、飛車を逃げれば△5六歩の手番が回ります。
「▲4四歩も△3三金です」(畠山鎮八段)

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Hikae20(モニターを見て厳しい表情を見せる畠山鎮八段)

Hikae21 (聞き手を務めていた貞升女流初段も継ぎ盤に加わった)

Hikae16(終盤の検討の一幕。久保九段が盤上に手を伸ばす。隣に高野秀六段)

Hikae17(後手側には村山七段)

Hikae18 (並べられた変化の1つ)

Hikae19 (藤井女流1級も鋭い視線を飛ばす)

Ryuou201910230101_101上図から△5五歩▲4九歩△5六歩▲4六玉△4四歩には▲2七飛がピッタリ。先手玉は3七~2八のルートが抜けたうえに飛車も攻めに使えてきます。控室では、△5九竜と王手をかけて手を止めるようでは変調との声も上がりました。

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Moni01 (控室のモニターに映る両者)

Ryuou201910230101_84_2上図で手番を得た広瀬竜王は▲4四歩△同歩▲4二歩△同金▲4三歩△同金▲2一角△5三金上▲3二角成と嫌みをつけました。

Ryuou201910230101_9317時前には以下、△4五歩▲同銀△4六歩▲5八玉と進んでいます。下図までの残り時間は▲広瀬1時間31分、△豊島31分です。

Ryuou201910230101_97Toyoshima04 (豊島名人は少ない残り時間で終盤戦に臨む)