2015年6月26日 (金)

勝負の角打ち

時刻は15時を回り、51手目▲6一角まで進みました。この角打ちは、角換わり腰掛け銀同型の定跡では、部分的によく指されいる手です。

51

参考図は9筋の突き合いを入れて、飛車が2八にいる形ですが、この局面だと第4期(1991年)竜王戦七番勝負第1局▲谷川浩司竜王-△森下卓六段戦や、第5期(1992年)竜王戦七番勝負第5局▲谷川浩司竜王-△羽生善治王座戦(いずれも肩書は当時)などの前例があります。

参考図

▲谷川-△森下戦は参考図以下△3五歩▲3四角成△4三銀▲2五馬△5四角▲6七金右△3三桂▲5八馬と進んで、結果は持将棋でした。また▲谷川-△羽生戦は参考図で△4三角と合わせており、▲同角成△同銀▲7四歩△同金▲4五桂△6五歩▲3四歩と進みました(結果は後手勝ち)。

9筋の端歩や飛車の位置の違いはありますが、この後の進行のひとつとして考えられる手順です。