カテゴリ「第30期竜王戦七番勝負第1局」の記事 Feed

2017年10月26日 (木)
2017年10月21日 (土)

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―― 勝利の感想を。

羽生 ちょっと苦しいと思って、手応えのないまま指していました。

―― 封じ手の前後でしょうか。

羽生 あまり戦果がなかったので、仕掛けがちょっと速かったかもしれません。封じ手のところは悪かったと思います。

―― 飛車先を交換しない相掛かりでしたが、作戦でしたか。

羽生 最近、公式戦でも指されているので、やってみようかなと。どういう展開になるかは、手将棋なので、わかっていなかったです。

―― どのあたりで手応えを感じましたか。

羽生 ▲2四歩(77手目)と打って、面白くなったんじゃないかと思いました。

―― 第2局の大船渡に向けて抱負を。

羽生 コンディションを整えて、いい状態で次の対局を迎えたいと思います。

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―― 本局を振り返って。

渡辺 いきなり激しくなったのですが、細かい読み抜けがあって。ちょっと、どの手がまずかったがわからないのですが、気がついたら悪くなっていました。

―― 封じ手のあたりは。

渡辺 互角ぐらいかなと思っていたのですが、見通しが立たないので。今日、どういう展開になるのかなと。手が広いところなので。

―― 第2局以降の抱負を。

渡辺 すぐ来週あるので、切り替えてやりたいと思います。

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第30期竜王戦七番勝負第1局は、95手までで羽生棋聖が制しました。終局時刻は16時28分。消費時間は▲羽生6時間34分、△渡辺7時間26分。七番勝負第2局は、10月28日(土)・29日(日)に岩手県大船渡市「大船渡市民文化会館」で指されます。

北九州の大盤解説や指導対局の写真が届きましたので、ご紹介します。

福岡県北九州市の北九州国際会議場では、加藤一二三九段による、竜王戦第1局の大盤解説会が行われました。
福岡県嘉麻市出身の加藤九段は、これまでイベント等で福岡を訪れることがほとんどなく、“初の里帰り解説会”となりました。
大盤解説会に先立って、指導対局も行われ、多くの将棋ファンが“郷土の英雄”の指導と解説を楽しんでいました。
22日は、福岡市で竜王戦記念のトークイベントが行われます。

Dsc_0546(大盤解説会の前には、指導対局も行われた)

Dsc_0553001(聞き手の村田智穂女流二段との掛け合いで、“ひふみん流解説”を披露)

 

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図は羽生棋聖が▲2四歩と垂らした局面。「黙っていれば、▲5三桂不成△3二玉に▲2三金と押さえることができます。▲2四歩に△2二歩と受けるのは、▲3三桂成から▲5三馬で、後手は受けなしになります。後手の羽生棋聖が勝勢といっていいでしょう」と村山七段。
青野九段は「急に形勢に差がついちゃったな」と話す。

Dsc_0699(挑戦者の羽生棋聖が勝勢)

 

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図は△5一玉に▲3八金と手を戻した局面。「形勢については何ともいえませんが、私は玉が広い先手を持ってみたいです」と中村太王座。

Dsc_0761(田中寅彦九段、佐藤紳哉七段、千葉幸生六段が控室を訪れて検討している)

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