カテゴリ「第33期竜王戦決勝トーナメント」の記事 
2020年8月13日 (木)
羽生九段が挑戦者決定三番勝負に進出

図の局面で梶浦六段が投了を告げました。終局時刻は22時23分。消費時間は▲梶浦4時間59分、△羽生4時間57分。勝った羽生九段は丸山九段と挑戦者決定三番勝負を戦います。
両者、残り10分を切る
意外な応手
梶浦六段の勝負手
夕食休憩時の対局室
夕食休憩

18時、この局面で羽生九段が30分使って、夕食休憩に入りました。消費時間はともに3時間26分。夕食の注文は、羽生九段が「チラシ(中)」(千寿司)、梶浦六段が「ハッシュドビーフ、チーズ追加」(Le Carre)です。対局は18時40分から再開されます。
(チラシ・中)
(ハッシュドビーフ)
※写真はチーズなしのものです
羽生九段の猛攻
上図は▲8七同銀と歩を取った局面。ここで羽生九段は△同飛成と思いきった攻めに出ました。以下、▲同金△7九飛▲3三歩成△同金▲6五桂△7八飛成と進んで下図。一気に終盤戦へとなだれ込みました。飛車と金銀の2枚換えが約束された格好となり、羽生九段がリードを奪ったかもしれません。






時刻は21時50分。形勢は羽生九段が抜け出し、勝ちに近づいているようです。残り時間は▲梶浦9分、△羽生8分になりました。













図は3三にいた銀を4四に上がった局面。この手は14時42分の着手でした。5三の地点を強化して▲4五桂や▲6五桂に備えています。先手は角、後手は飛車を2枚手にする構図となりましたが、次に△3六歩という明快な狙いがある分、指し手は後手のほうが分かりやすそうです。梶浦六段はこの局面で長考に沈んでいます。