カテゴリ「第33期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2020年8月13日 (木)

A7301183(終局直後、主催紙によるインタビューが行われた)

A7301169(羽生九段は挑戦者決定三番勝負進出を決めた)

A7301188(梶浦六段の快進撃はベスト4でストップ)

A7301200

A7301217

以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦くださいまして、ありがとうございました。

20200813_80時刻は21時50分。形勢は羽生九段が抜け出し、勝ちに近づいているようです。残り時間は▲梶浦9分、△羽生8分になりました。

図は△3九角と打って先手玉に包囲網を敷いた局面。△4八金以下の詰めろになっています。先手は銀を受けに使うと切り札の▲2一銀がなくなってしまうのが泣きどころです。

A7300823(格言通りの寄せで決着をつけにいった羽生九段)

A7300800(梶浦六段は自玉の危機をしのぐ手段があるかどうか)

20200813_61

図は先手が▲3二歩と手裏剣を放った局面。対する後手は△3二同玉か△3二同金の2択ですが、羽生九段は△3二同金と応じました。しかし、玉の逃げ道が狭まったことで、▲5一銀成(1)△同玉▲7一角(参考図)という攻め筋が生じています。実戦は▲5一銀成に(2)△同金と進みました。残り時間は互いに1時間を切っています。

20200813_65_3

A7300887(羽生九段は本局に勝てばタイトル獲得通算100期にまた一歩近づく)

20200813_55

図は3七の桂を4五に跳ねた局面。対して△4五同銀なら▲5三桂成(不成)と食い破る狙いです。形勢不利と見られている梶浦六段ですが、逆転のチャンスを引き寄せることができるでしょうか。

A7300940(梶浦六段は前節の佐藤康光九段戦で見せたような逆転劇を再び起こせるか)

20200813_49

18時、この局面で羽生九段が30分使って、夕食休憩に入りました。消費時間はともに3時間26分。夕食の注文は、羽生九段が「チラシ(中)」(千寿司)、梶浦六段が「ハッシュドビーフ、チーズ追加」(Le Carre)です。対局は18時40分から再開されます。

Photo(チラシ・中)

Photo_2(ハッシュドビーフ)

※写真はチーズなしのものです

20200813_41上図は▲8七同銀と歩を取った局面。ここで羽生九段は△同飛成と思いきった攻めに出ました。以下、▲同金△7九飛▲3三歩成△同金▲6五桂△7八飛成と進んで下図。一気に終盤戦へとなだれ込みました。飛車と金銀の2枚換えが約束された格好となり、羽生九段がリードを奪ったかもしれません。

20200813_48

20200813_38図は3三にいた銀を4四に上がった局面。この手は14時42分の着手でした。5三の地点を強化して▲4五桂や▲6五桂に備えています。先手は角、後手は飛車を2枚手にする構図となりましたが、次に△3六歩という明快な狙いがある分、指し手は後手のほうが分かりやすそうです。梶浦六段はこの局面で長考に沈んでいます。

A7300881(朝の羽生九段)