カテゴリ「第26期竜王戦七番勝負第5局」の記事 Feed

2013年11月29日 (金)

Dsc_0864(感想戦後、報道陣に囲まれインタビューに応じる森内新竜王。「今シリーズは体調がよかった」と話す)

Dsc_0868(最年長での竜王就位について聞かれると「自分ではまだ若いつもりなのですが」と答えて周囲を笑わせる。また「読めなくなっている分は判断力や大局観でカバーするしかない」と語った。

Dsc_0870(対局室を出る森内新竜王)

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―― 森内名人おめでとうございます。まず本局を簡単に振り返って頂けますか。

森内 そうですね。1日目に攻めを呼び込んでしまって、金・銀2枚 取られて攻められる形になったので、ちょっとどうかなと思っていました。

―― では形勢に手ごたえを感じたのはけっこう遅い?

森内 ずっと難しいと思っていました。最後、▲5五桂(123手目)が見えたんでいいかなと 思いました。

―― それではシリーズを全体を振り返って、このシリーズはずっと矢倉戦になりました。

森内 先手番のときは矢倉を中心にと思っていました。1局、1局いろいろ新しい発見が あったのでシリーズのあとの将棋に考えたことを生かしたいと思います。

―― 結果が4勝1敗ですので総じてうまく指せたということですか?

森内 そうですね。自分としては精一杯、力を出せたと思います。

―― 渡辺竜王には最初に負けて、途中でも負けて3回目だったわけですが、そういった ことは意識されましたか?

森内 あまり過去のことは考えなかったです。今シリーズを充実したものにしたいと。

―― 久しぶりの竜王位ですがパッと感想の言葉は浮かびますか?

森内 厳しいシリーズだと思っていたので勝てて嬉しいです。

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―― 残念な結果になりましたが、このシリーズはいかがでしたか?

渡辺 あまりチャンスもなかったので完敗だったと思います。

―― 何か敗因とか考えられることはありますか。

渡辺 自分では普通にまずまず指せたと思うので。そうですね、力がないですね。

―― これで偉大な連覇記録も止まってしまいました。聞くのは私も切ないのですが。

渡辺 残念ですけど仕方がないですね。

 

こんばんは。第4局のブログを担当した翔です。

本日は全国で大盤解説会が行われていますが、関西将棋会館では福崎文吾九段と竹内雄悟四段による解説会が行われています。

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(関西将棋会館の大盤解説会)

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(福崎文吾九段)

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(竹内雄悟四段)

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▲2五桂と森内名人が打った局面。阿部隆八段は「森内名人が優勢から勝勢へといった局面です。正確に指せば先手がいいのは間違いがないです。渡辺竜王はなにか妙防が必要です。ただし残り時間の関係もあり、まだ予断を許さない状況ですね」と話してくれた。

Dsc_0678(優勢といわれている森内名人。竜王位は近いのか)