2021年7月の記事

2021年7月28日 (水)

Dsc_7739(永瀬王座は2度目となる挑戦者決定三番勝負に進出した)

Dsc_7764(梶浦七段は難しい局面もあったようだが、チャンスを生かせず敗退)

Dsc_7773(読売新聞観戦記解説担当の佐々木勇気七段が見守る)

本日の中継は以上です。最後までご観戦いただき、ありがとうございました。

Dsc_7697勝った永瀬王座。「序盤で早い段階から予定と外れてしまって。▲5六角(37手目)と打っていったんですが、うまく対応されて苦しい展開になってしまって。挑決は2回目ですので、相手はまだ決まっていませんが、しっかり準備したいと思います」

Dsc_7723敗れた梶浦七段。「もしかしたら途中であまりよくない順を選んでしまったのかなと思います。竜を作られてこちらがイヤな格好でした。△4一角(68手目)と打つようでは自信がなかったです。最後のほうはもしかしたら何かあったかもしれませんが、わからなかったです。力一杯指したかなと思いますが、力及ばずでした」

Dsc_7714(主催社インタビューに答える永瀬王座)

20210728u▲6六同金に梶浦七段は△7四歩。すかさず▲6四桂と打たれて攻守が入れ替わってしまったようです。以下△6一玉▲5三桂△同金▲7三銀と進み、先手が勝勢になったようです。

20210728q激しい戦いが続いています。△5五角(1図)以下、▲7七歩△同桂成▲同金上△8五桂(2図)と後手が執拗に先手の玉頭を攻めています。後手は角筋を生かして攻めを続けることができるのでしょうか。

20210728r

20210728p時刻は20時30分を回りました。両者の残り時間は1時間を切っています。先手の永瀬王座は▲7七歩(図)と合わせて受けに回り、後手の攻めを余しにいく方針のようです。△6五歩には▲7六金と歩を払うことができます。先手玉の嫌みである2枚の歩を巡る攻防になっています。

20210728n現在、時刻は20時を回ったところです。1図から△7六桂▲同銀△5七銀不成▲同金△7六歩▲6六金に△8六歩(2図)まで進んでいます。

20210728o梶浦七段は△5七銀不成と銀を捨てて先手玉を薄くし、▲6六金に△8六歩(2図)と垂れ歩で先手玉に嫌みをつけました。後手は△8四飛と走るタイミングを見計らって攻めをつなげたいところです。

先手は受けによく利いている下段の竜が大きな存在です。玉頭のキズをうまくケアしながら反撃に転じたいところでしょう。形勢は難しく、見応えのある激戦が展開されています。

20210728l△4一角以下、実戦は▲2九竜△7六歩▲同銀△1三桂▲2一歩成△2五歩(図)と進んでいます。

先手は竜を自陣に引き揚げ、長期戦の様相に。先手はどこかで▲4六銀と銀を活用する手、後手はいいタイミングで△2三角と活用する順を見ているかもしれません。