カテゴリ「第28期竜王戦挑決第1局」の記事
2015年8月11日 (火)
終局直後の様子
渡辺棋王が先勝
△8二飛(投了図)に永瀬六段が投了。挑戦者決定三番勝負第1局は渡辺棋王が先勝し、挑戦権獲得まであと1勝としました。終局時刻は22時33分、消費時間は▲永瀬4時間54分、△渡辺4時間35分。第2局は8月31日(月)に東京都千代田区「都市センターホテル」で行われます。
大差になる
22時25分頃の局面。永瀬六段は不屈の闘志で指し続けていますが、局面そのものは大差になっており、検討はほぼ終わっています。終局は近いようです。
攻め合いに出るしかないが
下段に落とす寄せで後手優勢
一気に終盤へ
駒台に銀がのる
夕食休憩
決戦間近
図は17時15分頃の局面。交換した角を▲4六角△8四角と互いに打ち合っていますが、現時点では先手の4六角のほうが働きのいい位置です。控室でも当初は後手の△8四角の評判が悪かったのですが、検討が進むと評価が変わってきました。図で後手の手番なら狙い筋は△5五歩とのこと。以下▲同銀△同銀▲同角に、△5二飛、あるいは△5四金で先手の角をいじめます。
「現時点では先手の角のほうが働きがいいのですが、盤上から先手の角がいなくなると、後手の8四角の働きが急に強くなります。先手の角を負担にするのが△8四角の狙いで、有力な手に見えてきました」(長岡五段)
現局面は互いの角を巡る攻防で一気に決戦に突入する可能性を秘めているようです。