カテゴリ「第28期竜王戦挑決第1局」の記事 Feed

2015年8月11日 (火)

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感想戦は23時26分に終了しました。
三番勝負第1局の中継はこれで終了いたします。第2局は8月31日(月)に引き続き「都市センターホテル」で行われます。

Img_0488最後は大差になったが、感想戦はさっぱりとした雰囲気で始まった。

Img_0498快勝で第1局を制した渡辺明棋王。

Img_0554力が出せなかった永瀬六段。連勝記録も止まってしまった。

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△8二飛(投了図)に永瀬六段が投了。挑戦者決定三番勝負第1局は渡辺棋王が先勝し、挑戦権獲得まであと1勝としました。終局時刻は22時33分、消費時間は▲永瀬4時間54分、△渡辺4時間35分。第2局は8月31日(月)に東京都千代田区「都市センターホテル」で行われます。

12522時25分頃の局面。永瀬六段は不屈の闘志で指し続けていますが、局面そのものは大差になっており、検討はほぼ終わっています。終局は近いようです。

98時刻は21時を回りました。図の△7六桂で先手陣はもはや粘りの利かない形。後は攻め合いに活路を求めるしかない状況ですが、検討陣はなかばさじを投げた格好。どうやら後手勝勢と見ていいようです。残り時間は▲永瀬55分、△渡辺48分。

Img_047421時過ぎの控室。検討は続いているが、継ぎ盤の動きは悪い。

78図は20時半頃の局面。渡辺棋王は検討陣の予想外の手順で寄せに出ています。当初は明快な寄せが見つからず「意外に難しいか」と言われていたましたが、しばらくして検討陣が寄せを発見しました。
「△7九とは予想外でしたが、下段に落とす寄せで鋭かったんですね。これは決まったんじゃないですか」(田中寅九段)

Img_047220時半頃の対局室モニターの映像。

71攻め続けていた渡辺棋王が、一気に終盤に持ち込む筋に踏み込みました。図から△8六飛▲8七歩が予想される進行で、そこで寄せに出ると見られています。後手玉が堅く、先手は攻め合いが望めないのが実戦的につらいところ。ただ、局面はまだまだ大変で、簡単に決まるというわけではないようです。

Img_0378永田町周辺にはシャレたカフェなどが多い。

5618時0分、この局面で永瀬六段が13分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲永瀬3時間21分、△渡辺3時間8分。対局は19時に再開します。

Img_0467夕食休憩中の対局室。

Img_0470夕食休憩時の盤面。

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図は17時15分頃の局面。交換した角を▲4六角△8四角と互いに打ち合っていますが、現時点では先手の4六角のほうが働きのいい位置です。控室でも当初は後手の△8四角の評判が悪かったのですが、検討が進むと評価が変わってきました。図で後手の手番なら狙い筋は△5五歩とのこと。以下▲同銀△同銀▲同角に、△5二飛、あるいは△5四金で先手の角をいじめます。

「現時点では先手の角のほうが働きがいいのですが、盤上から先手の角がいなくなると、後手の8四角の働きが急に強くなります。先手の角を負担にするのが△8四角の狙いで、有力な手に見えてきました」(長岡五段)

現局面は互いの角を巡る攻防で一気に決戦に突入する可能性を秘めているようです。

Img_0371清水谷公園の花。