2022年3月 5日 (土)

15時50分からは検分が行われました。

A7305890

A7305897(渡辺明棋王)

A7305913(永瀬拓矢王座)

A7305898

A7305930_2(本局の使用駒は竹風師作・菱湖書。書体は江戸時代の書家で新潟出身の巻菱湖のもの。作者の大竹竹風師は新潟在住の駒師で、新潟に縁のある駒だ)

検分は滞りなく進み、10分ほどで終了しました。
本日の更新は以上となります。明日9時からの対局をお楽しみに。

(玉響)

渡辺明棋王に永瀬拓矢王座が挑戦する第47期棋王戦五番勝負は、渡辺棋王の2連勝で第3局を迎えました。渡辺棋王は10連覇達成まであと1勝としており、あとがなくなった永瀬王座は正念場です。対局は、3月6日(日)に新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われます。
対局開始は9時、持ち時間は各4時間。昼食休憩は12時~13時。先手番は永瀬王座です。

立会人は島朗九段。記録係は廣森航汰三段(中座真七段門下)が務めます。現地大盤解説の担当は、飯島栄治八段と本田小百合女流三段です。観戦記は鈴木宏彦さんが執筆します。

【関係リンク】
・新潟日報社(第3局主催)
http://www.niigata-nippo.co.jp/
・共同通信社(主催)
https://www.kyodo.co.jp
・コナミホールディンクス(特別協力)
https://www.konami.com/ja/
・大塚製薬-カロリーメイト(協力)
https://www.otsuka.co.jp/cmt/
・第3局大盤解説会のお知らせ(応募は締め切りました)
https://www.niigata-nippo.co.jp/ud/event/62020c57776561ceff000000

本局の中継は棋譜コメントを紋蛇、本ブログを玉響が担当します。よろしくお願いいたします。

(玉響)

2022年2月20日 (日)

両対局者と関係棋士は対局の翌日に北國新聞会館で開催される北陸ジュニア棋王戦に臨席しました。

Img_0224 昨年に続き、感染症対策で人数を絞って開催されている。

Img_0234

【主催者挨拶】

Img_0240 清水隆行・北國新聞社事業部長。
「優勝を目指すのはもちろん、仲間たちと将棋を指せる楽しみを感じていただければ嬉しいです」

Img_0243 加藤弘行・金沢市教育委員会教育次長。
「将棋を通して身につけた大局観や発想力を生かすことができる大人になってほしいと思います(野口宏・金沢市教育長のメッセージ代読)」

【棋士からの激励】

Img_0244 渡辺明棋王。
「周りにいる大人の方たちが頑張って将棋を指せる場を用意してくれました。みんなも大人になったときに、そのことを思い出せいてくれたらと思います」

Img_0256 永瀬拓矢王座。
「今日は勝つ人もいれば負ける人もいると思いますが、楽しんで将棋を継続してくれたらと思います」

Img_0265 屋敷伸之九段。
「今日は自分の指したい将棋を指して、楽しく大会を過ごしてください」

【競技説明】

Img_0269 三角憲生・日本将棋連盟石川県支部連合会事務局長

(八雲)

2022年2月19日 (土)

大盤解説会場から戻り、改めて感想戦が行われた。

Img_0118

Img_0141

Img_0164

Img_0137_2 Img_0156

Img_0183

Img_0128

以上で第2局の更新を終わります。
明日、両対局者が臨席する北陸ジュニア棋王戦の模様をアップいたします。

(八雲)

Img_0066 終局後、両者にインタビューが行われた。

Img_0074 渡辺棋王は開幕から2連勝。

【渡辺棋王の談話】

――序盤の▲6六歩(25手目)が工夫の手に見えましたが。
「そうですね。6五の位を取って、それを主張にするぐらいまでは予定でやってたんですけど」

――△6四歩(58手目)に▲4四歩と取り込みましたが、検討では▲6四同歩も出ていました。
「そうですね。そこは手が広くてちょっとわからなかったです。どう指しても一局だとは思ったのですが」

――▲9七角(69手目)と角をぶつけたあたりはいかがでしたか。
「あんまり成算はなかったのですが、ちょっと代案もなかったので。ぶつけていってどうなるか、という感じでやっていました」

――▲4六角(73手目)と据えたあたりは。
「すぐには負けない形になったかとは思いましたが、攻めもいまいちなので。息長く指そうかなと」

――▲2九飛(79手目)のところは。
「強襲される手がなければと。▲4八玉(81手目)まで回ればそれなりかなと思っていたんですけど」

――優勢を意識されたのはどのあたりでしょうか。
「▲5五銀(91手目)~▲4五桂と跳ねていったあたりで、調子はいいかなと思っていました」

――これで2連勝となりました。3局目に向けて一言お願いします。
「また2週間ほど空くので。普段通りに準備して迎えたいと思います」

Img_0097 永瀬王座は後がなくなった。

【永瀬王座の談話】
――△4二銀と引いて、先手の攻めを誘った感じに見えましたが、あの辺りはどう見ていましたか。
「仕方ない、少し自信がないのかなと思いました」

――角交換になって、△4二歩(72手目)と受けました。△4六歩と攻める手も検討されていたのですが、いかがでしたか。
「比較はして本譜を選んだのですが、ちょっと判断が難しいのかなと思いました」

――△4一玉(80手目)のところは、攻める手も考えましたか。
「そうですね。△8七角は考えたのですが、▲同金△同飛車成▲4八金でわからなかったので。ただ、本譜の△4一玉▲4八玉で(先手玉が)安定してしまったので、△8七角を選ぶべきだったかもしれません。ちょっとそこは判断が難しくてわからなかったです」

――全体を通していかがでしたか。
「▲6六歩(25手目)に△6四歩とかを考えなければいけなかったかもしれないです。ちょっと本譜は6五の歩を負担にするのは難しいとは思ったので。先手に主張のある展開になったしまったのかなとは思います」

――第3局に向けて一言お願いします。
「精一杯準備をして頑張ります」

(八雲)