2022年3月19日 (土)

渡辺明棋王に永瀬拓矢王座が挑戦する第47期棋王戦五番勝負第4局は3月20日に栃木県日光市「日光東照宮」で指されます。
五番勝負はここまで渡辺2勝、永瀬1勝。第3局は永瀬王座が制して待望の初白星を挙げました。第4局は渡辺棋王が防衛して棋王10連覇を果たすか、永瀬王座がフルセットに持ち込むか注目の一戦です。本局は下野新聞社が主催します。
対局開始は9時。持ち時間は各4時間。昼食休憩は12時から13時。おやつは10時と15時に出されます。立会人は木村一基九段、記録係は中沢良輔三段(飯野健二八段門下)です。新聞観戦記は後藤元気さんが担当します。
本局のネット中継は、棋譜中継を吟、ブログを銀杏が担当します。よろしくお願いいたします。

【主催】
下野新聞社 https://www.shimotsuke.co.jp/
共同通信社 https://www.kyodo.co.jp
【協賛】
日光きぬ川スパホテル三日月 http://www.mikazuki.co.jp/kinugawa/
【特別協力】
コナミホールディンクス https://www.konami.com/ja/
【協力】
大塚製薬-カロリーメイト https://www.otsuka.co.jp/cmt/
【対局場】
日光東照宮 https://www.toshogu.jp/

2022年3月 6日 (日)

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【勝った永瀬王座の談話】
――△4三角(42手目)に▲6八玉が工夫の一手という声もありましたが、分かれはいかがでしたか。
永瀬 ▲6八玉と▲4五歩(49手目)の相性が悪かったかもしれません。(以下)△同歩とされて指し方が分からなかったです。

――△4六歩(54手目)に対して少考で▲4五桂と跳ねましたが、その辺りは。
永瀬 6八玉型が薄い形なので、自信がないのかなと思いながら指していました。

――そのあと△3八銀(64手目)に対して▲4四銀と出たところは。
永瀬 両取りをかけられて、こちらとしては攻めるのは仕方ないような感じがしたので、▲4四銀と出てどうなっているかなと思っていました。

――(▲4四銀の)手応えはどうでしたか。
永瀬 よく分からなかったんですけど、先に詰めろをかける形になったので、難しいような気はしました。

――優勢になったと思われたところは。
永瀬 思ったところはなかったんですけど、1手、こちらの攻めが早ければと思っていました。

――シリーズ初勝利となりました。第4局に向けての抱負は。
永瀬 まずは第4局につなげることができてよかったと思いますので、精一杯準備して頑張りたいと思います。

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【敗れた渡辺棋王の談話】
――△4五同歩(50手目)と取られた辺りはいかがでしたか。
渡辺 手が広いところかなと思ったんですけど、△7五歩(48手目)と突いたからには▲4五歩に△同歩なのかなと。

――△8六歩(60手目)ところで、検討では△3八銀という手が出ていました。
渡辺 そうですね。(本譜と比べて)ちょっと味が違うんですよね。その辺りがよく分かっていなかったんで。

――△3八銀(65手目)のところは。
渡辺 速度計算が分かっていなかったですね。

――一局を通していかがでしたか。
渡辺 いきなり折れてしまったような将棋なので、そこは残念ですね。

――第4局に向けて。
渡辺 今日の将棋は早めにダメにしてしまったので、次は立て直していけるようにしたいと思います。

(玉響)

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図の局面で渡辺棋王が投了しました。終局時刻は17時54分。消費時間は▲永瀬3時間21分、△渡辺明3時間48分。
永瀬王座がシリーズ初勝利で1勝2敗とし、対渡辺戦の連敗を4で止めました。第4局は栃木県日光市「日光東照宮」で行われます。

(紋蛇)

20220306_71図は持ち駒の銀を4三に打った局面です。この手は▲4二角以下の詰めろ。渡辺棋王に誤算があったのか、急に差がついたようです。現局面は先手勝勢と見られています。

(玉響)