2023年3月 4日 (土)

対局当日、新潟日報社のサイトで、現地から大盤解説ライブ中継が行われます。
以下のURLから(3月5日13時、中継開始予定)ご覧いただけます。
視聴は無料。ただし「新潟日報パスポート」への会員登録(同じく無料)が必要です。
解説は高見泰地七段。聞き手は山口恵梨子女流二段。

【第3局 大盤解説会ライブ中継】
https://www.niigata-nippo.co.jp/list/movies/kiosen-live

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(牛蒡)

渡辺明棋王に藤井聡太竜王が挑戦する、第48期棋王戦コナミグループ杯五番勝負。藤井竜王の2連勝で第3局を迎えました。3月5日に新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で指されます。第3局の主催は新潟日報社です。

第3局の先手は藤井竜王。対局開始は9時。持ち時間は4時間。立会人は深浦康市九段。記録係は廣森航汰三段(中座真七段門下)。現地大盤解説会(申し込みは終了)の解説は高見泰地七段。聞き手は山口恵梨子女流二段。

棋譜コメントは銀杏、ブログ更新は牛蒡が務めます。よろしくお願いします。

【第3局中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/48/kiou202303050101.html

Dsc_8987(渡辺棋王が先に現地入り)

Dsc_9020(続いて藤井竜王)

(牛蒡)

2023年2月19日 (日)

渡辺棋王と藤井竜王、対局関係者は北國新聞会館で行われる、第27回北陸ジュニア棋王戦の開会式に出席しました。北陸ジュニア棋王戦は北國新聞社が主催する大会で、多くの子どもたちが腕を競います。渡辺棋王と藤井竜王、田中寅九段は開会のあいさつを行いました。
Img_5859(渡辺棋王)
「1局指すと、1つ新しい知らなかったことを覚えることができると思います。負けても今日はいろいろ覚えて強くなったなと思って、今後も続けていっていただきたいと思います」
Img_5877(藤井竜王)
「私も子どもの頃、こういった大会によく参加していました。大会ですと普段、対戦できない相手ともたくさん対戦できるので、非常にわくわくした気持ちだったことを覚えています」
Img_5893(田中寅九段)
「皆に1つだけ約束してほしいことがあります。将棋の世界はどんなに頑張っても、どちらかが必ず負けます。その負けたときがいちばん大切です。すごくつらいことですが、正々堂々と一生懸命やって自分が負けたと分かったら、相手にしっかり『負けました』と言いましょう。勝ったほうは、相手に対して一局の将棋を一緒に楽しめた感謝の気持ちを『ありがとうございました』と言いましょう」

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Img_5917(こどもたちの対局を見守る対局者)

以上で金沢対局の中継ブログを終了します。
ご観戦、誠にありがとうございました。

(書き起こし=飛龍、撮影=武蔵)

2023年2月18日 (土)

Img_5816(勝った藤井竜王は、タイトル奪取まであと1勝と迫った)
Img_5829(渡辺棋王は第3局からの巻き返しを図りたい)
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以上で本局の中継ブログの更新を終了します。
明日、両対局者が臨席する北陸ジュニア棋王戦の模様をアップいたします。

(武蔵)

20230218img_5786(勝った藤井聡太竜王)

□藤井聡竜王のインタビュー
ーー序盤について
激しい展開になって、かなり判断の難しい局面だった。

ーー昼食休憩明け▲6八銀(61手目)で長考された。あのあたりの心境は
▲6八銀のとき、△2四飛のような手も考えた。本譜△4九飛は△4五銀の狙い。ただ、▲4四香と打たれて、銀出のタイミングがないのでは失敗したかもしれない。結果的に、よくないほうを選んでしまった。

ーー△8六竜(74手目)について
互いに大駒が取られそうな形でどう判断するかわからなかったが、▲7八金(79手目)と立たれたのが見えておらず、竜がかなり狭い形になり苦しいのかなと。

ーーねじり合いが続く長期戦。どのような思いで指されていたか
竜を引いたあたりは駒損で苦しい。決め手を与えず粘れるかと。

ーー優勢を意識したのは
△6三玉(98手目)と逃げたところで自玉が安全になり、好転したのかなと。ただ、そのあとも最後まではっきりとはわからなかった。

ーー一局を通して
5七玉型が珍しく、こちらがその弱点を突けるか、手厚くされるか際どいところだった。本譜はうまく手厚い形にされ、もっと工夫が必要だった。

ーー次局に向けての抱負
スコアは意識せず、全力を尽くして指せれば。



20230218img_5790(敗れた渡辺明棋王は、あとがなくなった)

■渡辺棋王のインタビュー
ーー中盤の入り口、△5四銀(46手目)で長考された。▲2四歩のときの心境は

いくと激しくなるが代案も難しく、成算はなかったが決戦に踏み込むのはやむを得ない。

ーー決戦にいくまでは予定だったか
午前の長考のあとは予定でなかった。どれくらい均衡が取れるかと考えていた。

ーー▲4八金(67手目)では▲2四歩も検討されていた
▲2四歩はもちろんある手だが、少し足りないように思っており、▲4八金で粘り気味に指そうかなと。

ーー一局を振り返って
午後に入ってからとても難しい将棋だった。局面が一段落したところで、一気に攻めていったのがよくなく、息長く指すべきだった。

ーー第3局に向けて
目の前の一局という気持ちでやっていきたい。

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Img_5801(インタビュー後、両者は大盤解説会場に足を運んだ)

(武蔵)

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五番勝負第2局は132手で藤井竜王の勝ちとなりました。終局時刻は19時27分。消費時間は▲渡辺3時間59分、△藤井3時間57分。五番勝負は藤井竜王の2勝0敗となり、渡辺棋王をカド番に追い込みました。第3局は3月5日(日)に新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われます。

(飛龍)