2015年2月21日 (土)

Dsc_3334 (国の特別名勝であり、日本三名園の一つに数えられる「兼六園」。対局場の北國新聞会館から歩いて15分)

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Dsc_3343 (梅林が咲き始めた。外国人観光客も多い)

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(紋蛇)

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▲4五同銀で昼食休憩入りし、渡辺棋王は△1九角成と香を取りました。

20150221ahabuwatanabe48以下、▲4四銀△同銀▲4一銀△4二飛▲3二銀成△同玉▲4五歩△3三銀▲4六角△同馬▲同飛。

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ここで渡辺棋王が放った△2四角の評判がいいです。▲4八飛に△6九銀から反撃できるからで、▲6八金寄には△5九銀、▲7九金にも△7九同角成▲同玉△7八金の追い討ちがあります。

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少し戻って、▲4五同銀に△4五同銀だったらどうなっていたでしょうか。控室の予想は▲4五同飛△1九角成▲4一銀△8二飛▲3二銀成△同玉▲4六角△同馬▲同飛です。

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一気に進めましたが、後手は香を取る。先手は▲4一銀からはがして▲4六角とぶつける。基本的な応酬は変わりません。違いは4筋の形ですが、どこがポイントでしょうか。

「参考図の▲4六同飛の局面は、▲4一角や▲4四歩△同銀▲7一角の攻めがあるので後手は受けないといけません。ところが、実戦のように進めて△2四角と打てば、逆に後手が攻勢を取れそうなんですね。いかにも渡辺棋王好みの展開ですよ」(関浩六段)

拠点を作られたにも関わらず、逆に攻めることができるとは。トッププロらしい深い読みです。

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12時になり、昼食休憩に入りました。ここで渡辺棋王が46分考えて昼食休憩に入りました。消費時間は▲羽生52分、△渡辺1時間41分(持ち時間、各4時間)。対局は13時に再開されます。昼食は松花堂弁当です。

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(電光掲示板にも、棋王戦のニュースが流れていた)

(紋蛇)

46羽生名人は図からノータイムで▲4五同銀。△1九角成と香を取られる形で▲4五同銀は新手です。「これはすごい踏み込み。見たことがない。渡辺さんも意表をつかれたはず」と石田和九段も驚いています。先手の狙いは銀交換から▲4一銀。香損しても後手玉を薄くして指せるという読みです。

Dsc_0318 (モニターを見ながら記者に解説する石田和九段)

Dsc_0247 (金沢城公園の石川門はこの時期ライトアップ中。前日18時30分撮影)

(牛蒡)

尾山神社は北國新聞会館のすぐ近くにあり、加賀藩の藩祖である前田利家公を祀っています。1998年に正室の「お松の方」も合祀されました。利家とお松の方は、2002年に放送されたNHK大河ドラマでもよく知られています。

Dsc_0018 (国の重要文化財である「神門」。第三層はギヤマン張り)

Dsc_0024(最上部には日本最古とされる避雷針)

Dsc_0146 (門扉の透かし彫り。中央は加賀前田家の家紋「加賀梅鉢」)

Dsc_0120 (拝殿)

Dsc_0043 (前田利家の金鯰尾兜)

Dsc_0066_2 (利家像)

Dsc_0069 (背中を覆う母衣=ほろ。流れ矢を防ぐ効果があったという)

Dsc_0051 (お松の方像)

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(牛蒡)

Dsc_3253 (控室では石田和九段、稲葉七段、井道女流初段が検討していた。最新の実戦例が平成25年の竜王戦▲佐々木勇気五段-△宮田敦史六段戦。弟子の将棋と知った石田和九段、最後の詰みの局面まで並べた)

Dsc_3254 (稲葉七段)

Dsc_3259 (「先手が勝ったけど、こんな指し方があるのかねぇ」と石田和九段)

Dsc_3257 (井道女流初段)

(紋蛇)

10時になり、おやつが出されました。

Dsc_3242 (渡辺棋王は、やわらかぷりん、アイスコーヒー)

Dsc_3244 (対局者を悩ませたプリン。金沢ニューグランドホテルのレストランカフェ「トレド」で作られたもの)

Dsc_3248_2 (羽生名人はコーヒー)

Dsc_3246_2 (フルーツ盛り合わせ。注文はなかったが、「何もないよりはいいかと思いまして」と担当者)

(紋蛇)