2018年12月
2018年12月17日 (月)
昼食休憩に入る
天王山に銀
横山泰明六段が控室に
広瀬八段の本棋戦成績
佐藤名人の本棋戦成績
不定形の力戦に

互いに飛車先を突き合っての角換わりになりそうな出だしでしたが、佐藤名人が△3四歩と角道を開ける手を保留し、別の将棋になりました。佐藤名人は、今月14日の第4期叡王戦本戦、対中村太地七段戦でも同様の指し方を用いています。上図の12手目△5四歩から▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲5四飛と進み、先手がいきなり5筋の歩を取って1歩得する見慣れない展開に。10時30分の時点で、下図の局面まで進んでいます。すでに同一の前例はありません。
(睡蓮)




正午、この局面で佐藤名人が13分考えて昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲広瀬47分、△佐藤52分。昼食の注文は佐藤名人が「うな重セット(肝吸、ご飯少なめ)」(ふじもと)、広瀬八段が「うな重・梅、赤だし」(ふじもと)。対局は12時40分に再開されます。


図は11時30分頃の局面。後手の5四歩がいないことを生かし、先手の広瀬八段が▲5五銀と攻めの銀を五段目に進出しました。先手は好機に▲4五歩と突く筋を見ているようです。▲4五歩に(1)△4五同歩なら▲4四歩、(2)△4五同桂なら▲4六歩があります。













