2017年3月27日 (月)

後手の辛抱

76図は18時過ぎの局面。後手が8六の飛車を△8一飛と引いたところです。
控室では△7九銀▲同玉△8七飛成から寄せに出る順を検討していましたが、▲7七金打と受ける手を加藤九段が指摘。平凡な▲7八金では△8八金▲同金△6七竜で大変と見られていましたが、▲7七金打の受けが好手で後手の攻めが続かないと見られていました。おそらく千田六段も▲7七金打で続かないと見て、飛車を引いて辛抱したと思われます。

控室には大盤解説会の休憩中に阿久津主税八段が来訪。「形勢判断のしにくい将棋。ここまで来ても、正直まだよくわかりません」と語っています。

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