2017年2月18日 (土)

前夜祭(3)

両対局者にインタビューが行われました。

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――お互いの印象を聞いてみたいと思います。
渡辺「千田君とは第1局が初めての対局だったのですが、若いのに落ち着いていて、タイトル戦も初めてですが、落ち着いて指されたなと思いました。第1局は手数が長く大熱戦になったので、第2局以降もそういう将棋で、タイトル戦らしいところを見せていければと思っています」
千田「渡辺棋王は非常にまっすぐとされた方でして、物怖じしないといったら変ですが、堂々とされています。私が見習うべき存在だと思います」
――金沢の印象についてうかがいます。
渡辺「金沢での対局は7~8回目だと思うんですが、昨年ここでやって初めて負けてしまいまして。それまで一度も負けたことがなくて日本でいちばん相性がいい土地だったんですが、ランクが下がりましたね。今回、どんどん下がらないように、踏みとどまれるように頑張りたいと思います」
千田「金沢は初めてです。観光するところが多く、1日いただけでは深さがまったくわからないな、何日かいてようやくグッと印象づく土地だなと思いました。
――明日の対局への意気込みをお願いします」
渡辺「金沢での棋王戦は何度も経験させていただいています。北國新聞さまには20年以上にわたりましてこの棋王戦を主催していただき、本当にありがたく思っております。例年、土曜日ということで大盤解説も多くのお客さまがお越しになられますし、その期待に応えなくてはいけないと思っています。明日は全力で頑張りたいと思います。第1局を取られて苦しいスタートになりましたが、番勝負は始まったばかりですので、巻き返せるようにやっていきたいと思います」
千田「金沢の地では短手数かつ早い終局時刻の将棋が続いておりまして、今回の対局は非常にスリリングなものになるのではないかと思っております。明日は皆さんが楽しめる将棋になるのではないかと思っております。頑張りますのでよろしくお願いいたします」

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(撮影=琵琶、書き起こし=文)