森下九段に聞く 図の▲5四銀成の局面で、大盤解説会から戻った森下九段に現局面の印象を聞いてみた。 「形勢に関しては、まだ五分です。そんなに差がついているとは思えません。ただし、ゆっくりとしていると後手が良くなりそうです。この将棋は渡辺竜王が耐えましたね。△9四飛などは腰の入った一着です。ついつい手を出したくなる局面でしたから」と語ってくれた。 (対局室に飾られている(故)大山康晴十五世名人の書。局面はまだ調和が保たれているようだ) (吟)