15時過ぎ、加藤九段が大盤解説をしました。局面の解説以外にも楽しい話満載です。
加藤九段「△6三銀か△7二金のどちらがいいか微妙ですが、△6三銀を選択しました。
今回立会人で来て、おっ、持ち時間4時間というのは、短いタイトル戦というのも向いているなと思いました。
郷田九段と私の共通点があるんですけど分かりますか?
2時間くらい長考するんですけど長考した結果、プロから見て当たり前の手を指す。これが共通点です。
中原名人は長考して普通の手を指すのでは意味がないので意表を突く手を指すとおっしゃっていました。
読んでいて、いい手だなと確信を持ってビシッと指すのが私や郷田さんです。たいてい、考えているときに相手が指された瞬間に返し技が浮かぶものです。それが正しいかを読んで証明するのがプロの戦い方です。でも、われわれはその傾向がはなはだ強いのです」
(銀杏)
2012年3月17日 (土)