リコー杯第15期女流王座戦は2025年4月12日(土)にアマチュア予選が開催されます。今期は東西の将棋会館で同日開催です。午前に予選(2勝通過・2敗失格制)、午後に決勝トーナメントが行われ、勝ち抜いた6人(東3、西3)が一次予選に進出します。決勝の6局は棋譜中継(PCサイト及び将棋連盟ライブ中継)を予定しています。本大会の持ち時間は、チェスクロック式で各20分、切れたら30秒将棋。持将棋は27点法で勝敗を決めます。
<本日のスケジュール>
10時10分:予選1回戦
11時15分:予選2回戦
12時20分:予選3回戦
14時00分:決勝トーナメント1回戦
15時05分:決勝トーナメント準決勝
16時10分:決勝トーナメント決勝
【棋譜中継】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/amayosen.html
東日本予選の中継は、文、牛蒡、胡桃、西日本予選は、飛龍、夏芽、武蔵が担当いたします。よろしくお願いいたします。
共同会見
感想戦終了後、対局室で防衛を果たした福間女流王座へのインタビューが行われました。
――シリーズ全体を通しての感想をお願いします。
福間 あまりない形になったかなと。第2局は意表を突かれたところもあったのですが、ただどの将棋も一手一手、考えて指せたかなとは思います。
――内容的に手応えはありましたか。
福間 自分の中で判断して要所で時間を使って読みを入れて指すことができたと思うので、そのあたりはよかったです。
――復帰されてから好調ですが、要因についてはいかがですか。
福間 今回、出産があって対局ができるかどうかわからない状況でしたので、周りの方々に支えていただいて、対局できることが本当にありがたいと思って指していました。勝負ではあるのですが、余計なことは考えずに盤に集中できました。
――過密日程が続きますが、ご自身のペースについてどう考えていますか。
福間 休んでいた期間は対局がずっとなくて実戦不足で少し不安はあったのですが、そのぶん対局ができることを今は楽しみで指しているような感じです。肉体的な疲れという面では不安はあるのですが、モチベーションとしてはすごくいい状態です。
――休場中は将棋にどのように向き合っていましたか。
福間 バタバタしているので正直、自分の時間を確保するのが難しいのですが、時間を見つけてやっているときの充実感はあります。今は(育児も対局も)両方ともいい息抜きになっているところがあります。成績や結果がいいからということもあるのですが、どうしても負けが込んでしまうときもあると思いますので、自分のペースを保って迎えられたらなと考えています。
――産休前と後で将棋に向き合う時間はどのぐらい違いますか。
福間 かなり違いますね。将棋が指せているのも家族の支えがあってのことです。将棋が指せていることがすごく幸せですし、家族にすごく感謝しています。タイトル戦を終えることができたのはスポンサーの皆さまのおかげですので、そういう気持ちが今はいちばん強いです。
――東京遠征は月曜日からの連戦になりますが、問題はなかったでしょうか。
福間 家を空けてしまうので大丈夫かなと思っていたのですが、私のほうは自由に時間を使うことができたので、すごくありがたいなと。
――復帰されて将棋観の変化などはありましたか。
福間 対局がなくて復帰したてですので、今は対局がすごく楽しいという感じで指しています。
(共同会見より抜粋)
(主催である株式会社リコーの諸星博コミュニケーション戦略センターメディアデザイン室室長から花束が贈呈された)
今期五番勝負の中継は以上です。ご観戦いただき、ありがとうございました。来期の女流王座戦もご期待ください。
感想戦の様子
終局直後の様子
終局後インタビューが行われました。
【福間女流王座の談話】
――一局を振り返って、どのような将棋でしたか。
福間 こちらから先攻していく形になりました。攻めていって少し模様がいいのかなと思っていたのですが、そのあとなかなか決めきれなくて。だいぶおかしくしてしまったかなと思っていました。
――終盤は長引きましたが、形勢をどのように見ていましたか。
福間 少しリードは保っているようにと思って指していました。
――女流王座4連覇の感想は?
福間 今期はいろいろな方々に支えていただいたので、タイトル戦を戦うことができてすごく感謝しています。
【西山女流三冠の談話】
――一局を振り返っての感想をお聞かせください。
西山 あのタイミングで▲4一角(57手目)と打たれるとはあまり思っていなくて。守勢になってしまって。歩切れの攻めではあるので切らせるような感覚で指していたのですが、▲5二角打の筋とかがかなり厳しかったので、どう厚くしても入玉は難しい展開だったのかなと思いました。
――玉を上部に逃げ出したあたりはどう見ていましたか。
西山 ▲8九飛(127手目)と回られたあたりは少し勝負になった気がしたのですが、歩を連打(△8八歩~△7八歩)したところで入玉が難しい将棋になってしまったのかなと思いました。
――シリーズ全体を振り返って。
西山 ストレート負けということで反省しなければいけないと思っています。