▲村田-△飯野 先手優勢 図は14時35分頃の▲村田-△飯野戦で、村田女流三段が▲3五同歩と応じたところです。駒割りは先手の桂得で、馬と角の差もあって形勢は先手優勢。先手からは次に▲5五金や▲5五桂、▲3六桂や▲4五歩など、手に困りません。飯野女流初段は忙しい局面ですが、うまく手を作れないと差は開きそうです。 (村田女流三段は右玉から守りの金を攻めに繰り出す展開で優勢を築いた) (飯野女流初段は飛車が生きているうちに攻めをつなげたい)
▲宮澤-△渡辺 逆転で先手よし △3六歩(1図)と突いた局面。ここから宮澤女流初段がうまく攻めました。▲5四銀成△同歩▲1五香△同香▲3四歩△同銀▲1二金△2三銀打▲2一金△同玉▲4四金△2二金で2図。 先手は攻めが細く、苦戦と見られていましたが、本譜の順で飛車を取れたことは大きく、逆転で先手が指しやすくなったと見られています。後手が1図の直前に指した、△3六歩が危険な一手だったのかもしれません。 (宮澤女流初段がうまく攻めをつないだ) (渡辺女流二段は入玉含みでしのぎたい)
▲村田ー△飯野 辛抱の自陣角 図は昼食休憩の局面。飯野女流初段は再開後も20分以上考え、△4二角と自陣角を放ちました。▲6四金△8四飛に▲5一角のほか、▲7一角△5二金のときの▲5三金を防ぐことを重んじた角打ちで、辛抱した印象です。 (飯野女流初段は自陣角に本局の命運を託した)