前夜祭(11)
前夜祭(10)
続いて、両対局者による挨拶が行われました。
皆様、こんばんは。里見香奈です。本日はお忙しいなか、本当にたくさんの方々にお越しいただきまして、うれしく思います。女流王座戦開催に当たりまして、多くの関係者の皆様にお世話になっております。心から感謝しております。ありがとうございます。今回、対局会場は芝苑であり、ウェスティンホテルで前夜祭です。関西の将棋会館が近くにありますので、普段、私は散歩をしに通ることが多いです。こんなに立派なホテルで前夜祭をすることができて、うれしく思っております。また、対局者としてここに立つことができて、幸せを感じております。明日の対局ですが、今日、いろいろ励ましの言葉や『応援しているよ』という特別の言葉をいただきまして、本当にうれしいです。それを力に変えて、自分自身、いま持っている力をすべて出しきれるように、一生懸命考えて頑張りたいと思っております。本日は本当にありがとうございました。
(書き起こし=飛龍記者:写真=潤)
皆様、こんばんは。挑戦者になりました加藤桃子です。本日はお忙しいところ、たくさんの方にお越しいただきまして、まことにありがとうございます。私が大阪に来るのはもう何回か分からなくて、毎年、幸いなことに来させていただいております。いつも皆さんに、励ましの言葉や温かいお迎えをいただいて、何より笑顔にさせてくださるので、本当にうれしく思っております。ありがとうございます。明日は例年どおり、料亭の芝苑さんでの対局となります。いつも芝苑さんの駒を使わせていただいているのですが、今回は『関西駒の会』の方の作られた駒を使わせていただきます。とても楽しみにしております。検分のときにも見させていただいたのですが、女性が扱いやすいような、少し小ぶりなとても素敵な駒でした。気持ちを込めて指したいと思います。最後になりましたが、主催の株式会社リコー様、特別協力の日本経済新聞社様はじめ、関係者の皆様、将棋ファンの皆様、いつもご尽力、ご協力いただきまして本当にありがとうございます。私も感謝の気持ちを持ちながら精一杯戦っていきたいと思います。明日はよろしくお願いします。ありがとうございました。
(書き起こし=飛龍記者:写真=潤)
前夜祭(9)
歓談後、前夜祭に参加している棋士が登壇しました。
(登壇した棋士たち。東和男八段は、このあとやや遅れての登壇となった)
女流王座戦も第7期となり、加藤さんが4期、里見さんが2期、ふたりで女流王座を分け合ってきました。ふたりの活躍によって女流王座戦の歴史が刻まれてきたことになります。私は半月ほど前に行われました、高知の第1局で立会を務めさせていただきました。前夜祭、当日の解説会に大勢の方にお越しいただきました。将棋のほうも加藤さんが勝ちましたが、里見さんも苦しい将棋を辛抱して、あわや逆転かというところまで追い込んで大熱戦だったと思っております。明日も第1局以上の大熱戦を期待したいと思っております。今日ここにいらっしゃった皆様方にはイベントにご参加の方もいらっしゃると思いますし、日本経済新聞紙上で、またネットのほうでも棋譜、対局者の姿など、豊富な写真と記事で楽しんでいただけると思います。ぜひ明日の対局を楽しみしていただきたいと思っております。将棋界は藤井(聡太)四段のお陰で非常に盛り上がっていますが、ぜひ女流王座戦のほうも注目していただければと思っております。
(書き起こし=飛龍記者:写真=潤)
前夜祭(8)
前夜祭(7)
前夜祭(6)
前夜祭(5)
前夜祭(4)
今回は里見さんがタイトルホルダーで、加藤さんが挑戦者です。前期は加藤さんがタイトルホルダーで、3勝0敗で里見さんが奪取されましたが、高知県の第1局は加藤挑戦者が大熱戦の将棋を見事に制されました。これからの戦い、明日の第2局も大変な熱戦になるかと思いますが、私も注目したいと思っております。話は変わりますが、皆さん、昨日「新語・流行語大賞」に「ひふみん」(場内笑)と「藤井フィーバー」、将棋界から2つノミネートされました。これは恐らく、いままでなかったことだと思います。今年は藤井君(聡太四段)の活躍で、それとともにといったら加藤先生(一二三九段)に怒られますが、加藤先生もフィーバーされて将棋界が大変注目されています。これから年末にかけて、また来年度も勢いよく将棋界が注目されるようにと思っております。この対局も全国の将棋ファン注目の一戦と思いますが、明日は料亭芝苑で行われます。ネット中継や新聞等でも見ていただければと思います。
(書き起こし=飛龍記者:写真=潤)
前夜祭(3)
(スクリーン紹介を終えると、両対局者が入場して壇上へと登った)
(はじめに、古島正・株式会社リコー執行役員より開催の挨拶が行われた)
このふたりの戦いは去年と立場を入れ替えています。先々週、高知で第1局が行われて加藤さんが先勝され、今後どうなるのか非常に楽しみです。里見さんが五冠を持ち、加藤さんが女王で、6つのタイトルをふたりでシェアしています。ここに変化が起こるのかどうか、私もひとりのファンとして、非常に楽しみにしております。リコー杯もおかげさまで今回、第7期を迎えることができました。そのなか、加藤さんが全7期でタイトル戦に登場され、もう4回取られています。5回目となるとクイーン王座となります。また、里見さんはここでタイトルを失うわけにはいかない。六冠全制覇もあるので、ふたりとも負けられないかと思います。
(書き起こし=飛龍記者:写真=潤)