11時30分、前例なし
矢内女流四段の講演会
対局開始前の様子
対局開始
第3局は本日10時開始
おはようございます。
加藤桃子女流王座に里見香奈女王・女流名人が挑戦する、第3期リコー杯女流王座戦第3局は本日10時開始です。
持ち時間は各3時間、先手は里見女王・女流名人です。
途中12時~13時まで昼食休憩、お楽しみのおやつは14時30分の予定です。
対局場「浮月楼」の庭内。
(この写真はPENTAX K-30で撮影しました)
どうぞよろしくお願いいたします。
前夜祭(4)
【棋士紹介】
左から青野照市九段、深浦康市九段(立会人)、中尾敏之五段(大盤解説)、矢内理絵子女流四段(講演会・イベント出演)、井道千尋女流初段(記録係)、室谷由紀女流初段(イベント出演)
深浦九段 「先ほど検分を見たのですが、両対局者が少し照明が気になるということで少し時間がかかりました。ふたりは明日の17時頃の局面を想像しており、どうやら対局モードに入っていたようです。そういったところを見ますと立会人としては、本当に明日の熱戦が期待されるとういうか、ふたりが没頭している感じがして、いい風景だったなと思います。
加藤さんは里見さんを『里見先生』と呼んでいて、少し違和感があったのですが、本当に里見さんを追いかけていたんだなと感じられました。明日の第3局はまさに天王山。戦型は里見さんの石田流と予想しています」
中尾五段 「明日の戦型予想としては、加藤女流王座の居飛車対里見挑戦者の振り飛車だと思っています。おふたりの将棋は中盤から終盤が白熱した攻防でとても見ごたえがあります。その辺りを楽しんで頂ければと思います。明日、多くの方に大盤解説に来て頂ければと思います。よろしくお願いします」
矢内女流四段 「明日はまず午前中に、私ごときが皆さまを前にお話をするのは恐縮なのですが……、1時間半近く講演をいたします。そのあとに対局の方をしっかり勉強させて頂きます。正直に言いますと、今期はまだ里見さんのエンジンが掛かり切っていないと思っています。それが明日はマックスの状態にどれくらい上がっているかを楽しみにしています。おふたりはまだ若いのですが非常に戦略家の部分もあります。どのような戦型になるか、そういったところからも注目しています。明日は解説会も凄く面白いものになると思うので(中尾五段を見る)、ぜひ皆さん来てください」
井道女流初段 「明日は記録係を務めさせて頂きますので、私は対局者のサポートを出来ればと思っています。皆さまには、大盤解説や講演会で1日ぞんぶんに将棋を楽しんで頂ければと思います」
室谷女流初段 「今期の女流王座戦、私は大阪で行われた第1局に足を運ばせて頂きました。私にとっては歳が近いふたりの感想戦も生で見させてもらって、ほんとうに心を打たれました。このシリーズは初の奨励会員同士の対局ということで、とても注目しています。また関東、関西と奨励会は別で対局しているのですが、お互い女性ということでライバル視しているところもあると思います。戦型は第1局と同じように里見さんの石田流と予想したいと思います。明日は駒桜のイベント、大盤解説会もございます。皆さま、ぜひ足をお運び頂ければと思います」
(文章書き起こし=吟)
【閉会の挨拶】
リコージャパン株式会社 中部営業本部 静岡支社長 鈴木寿人
前夜祭の会場内にはリコー社の製品「インタラクティブホワイトボード」が展示されていました。矢内女流四段が電子ペンで落書きして楽しんでいます。
以上、前夜祭の様子をお届けいたしました。
明日は10時より対局が開始されます。どうぞお楽しみに。
前夜祭(3)
【両対局者挨拶】
加藤桃子女流王座 「先ほど、少しの間でしたが皆さまとお話させて頂いて、本当に心が温まる言葉を頂いて、泣きそうになってしまったのですが、明日頑張ろうという気持ちになりました。昨年に続き静岡での対局ということで嬉しいですし、浮月楼という名人戦も行われるような場所での対局に心が踊っています。以前にも来たことがありまして、窓から見えるお庭が素晴らしく、ぜひ皆さまにもご覧頂ければと思います。静岡で育ち、静岡の皆さんに鍛えて頂き、初めて静岡順位戦のA級で優勝したことが、いままでの人生で自信になったことの1つです。女流王座戦は1勝1敗で、明日が第3局でとても大切になります。里見先生はとても前向きで精力的で体力もあり、尊敬することばかりです。盤を挟めるということは素直に嬉しいですし、私の力も盤上に前向きに行ければと思っています」
里見香奈挑戦者 「私は静岡県に来るのが初めてでして、いつも東京に行くときに通り過ぎていました。静岡は食べ物はおいしいですし、お茶が好きなので一度来てみたいなと思っていました。先ほど少しの間ですが静岡の皆さんとお話をさせて頂いて、本当に心温まるお言葉を頂きました。さすが加藤さんの地元の県だなと思いました。番勝負の方は1局目、2局目と、自分の力を十分に発揮できたと思います。明日の対局も精一杯、最後まで全力で戦いたいと思います」