2013年12月 4日 (水)

48前図から▲1六同歩△1七歩▲3六角△同角▲1七銀△6三金と進みました。消費時間は▲里見2時間8分、△加藤2時間9分。
先手は角銀交換の駒損。次に▲4七銀で角を取り返す順はありますが、△3五歩で後手がいいようです。先手は1七銀をさばく目途が立たず苦しいと言われています。

Img_3710庭園内の池の鯉。

42図は15時25分頃の局面。先手が▲3七桂と跳ねて次に▲4五歩から3六の銀取りを狙ったところで、後手も△1六歩と薄くなった急所に反発。▲同歩は△1七歩、放置しても△1七歩成があるため、部分的には受けがありません。進行の一例は▲4五桂△1七歩成▲3六角△2八とのような進行です。いずれにしても駒がたくさん交換になって、一気に大決戦の様相を呈しています。

午後から駒桜のイベントが始まっています。

Img_3715大盤解説は中尾敏之五段、室谷由紀女流初段のコンビでスタート。

Img_3714中尾五段。

Img_3713室谷女流初段。

Img_3719扇子に揮毫しているのは……。

Img_3723矢内女流四段でした。

Img_3716深浦九段の指導対局も行われています。

14時30分、対局者におやつが運ばれました。
Img_3737加藤女流王座は水菓子(フルーツ)盛り合わせ。

Img_3739_2里見女王・女流名人は一口プチケーキ盛り合わせ。

34図は14時15分頃の局面。△7三桂までの消費時間は▲里見1時間3分、△加藤1時間47分。
少し前に指された△6三角は、▲5四歩△同歩▲1八角で3六銀を捕獲する狙いに備えたもの。同時に△2七銀成の狙いがあるため、先手も▲1八角と打って対抗しています。控室で予想されていた通り3六銀を巡る攻防が続いています。

対局場の「浮月楼」は、徳川幕府第15代将軍徳川慶喜の公邸として造られた施設。静岡駅から徒歩5分という立地条件ながら、都会の喧騒を忘れる庭園が広がります。

Imgp7551

Imgp7538

Imgp7539

Imgp7547_3

Imgp7553

(この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました)

28加藤女流王座は再開から19分考えて△3六銀と歩を取りました。取れる歩を取る自然な一手で控室でも本命と見られていた手。時間を使ったことに対しては「タダで取れるものには罠が仕掛けてある気がして怖いんですよ。プロは罠を仕掛けますからね」と近藤六段。
里見女王・女流名人は図から▲5八金上とひとまず△4七銀成を受けました。この先は後手の3六銀を巡る勝負になる、と言われています。

Img_370813時過ぎ、控室には野月浩貴七段(中央)が来訪。野月七段は五番勝負第4局の観戦記を担当するため関係者に挨拶に見えたようだ。また、明日は関西で順位戦対局を控えている。
「検討で近藤六段は、野月七段に突っ込まれて"たじたじ"と書いておいてください」と近藤六段。「振り飛車党だから仕方がない、とも書いておいてくださいね」とのことだ。

Img_3667加藤女流王座が先に対局室へ。

Img_3671険しい表情で盤上をにらみつける。

Img_3686里見女王・女流名人も戻ってきた。

Img_3692記録係の井道女流初段が再開を告げる。

Img_3702再開しても加藤は着手しない。両者腕組みをして考えている。