図は△5六歩に対して▲8四飛と8四の角を取り、△8四同歩に▲7五角と打った局面です。先手の北村女流1級が飛車切りの勝負手を放ちました。果たしてこれで攻めをつなげることができるかどうか。先手の攻めが止まると、後手からは△6九飛など飛車を打ち下ろされる手が厳しいです。
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
図は△5六歩に対して▲8四飛と8四の角を取り、△8四同歩に▲7五角と打った局面です。先手の北村女流1級が飛車切りの勝負手を放ちました。果たしてこれで攻めをつなげることができるかどうか。先手の攻めが止まると、後手からは△6九飛など飛車を打ち下ろされる手が厳しいです。
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
13時45分頃、室谷由紀女流初段と塚田恵梨花女流2級が中継室に姿を見せた。
本日の対局立会人である所司和晴七段とともに本局について意見を交わす。局面は65手目▲8八飛としたところ
▲8八飛に△4五金と打たれると先手の指す手が難しい、と三者。現状は後手がずいぶん指しやすいようだ。
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
13時になり、対局が再開されました。
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
12時10分、井道女流初段が△6七歩(図)とした局面で、北村女流1級が18分考えて昼食休憩に入りました。局面はすでに激しい戦いになっています。昼食休憩までの消費時間は▲北村46分、△井道1時間22分。対局は13時に再開されます。
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
両対局者の本棋戦成績は以下の通りです(対局者の肩書・段位は当時のもの)。井道女流初段は本局に初の本戦入りが懸かっています。北村女流1級は本局に勝てば2度目の本戦入りです。
■井道千尋女流初段
第1期
一次予選 ○植村真理女流三段
二次予選 ●中村真梨花女流二段
第2期
一次予選 ●中倉宏美女流二段
第3期
一次予選 ○早水千紗女流三段
二次予選 ●渡辺弥生女流1級
第4期
一次予選 ●久津知子女流初段
第5期
一次予選 ○安食総子女流初段
■北村桂香女流1級
第3期
一次予選 ○小澤あざ美アマ
○貞升南女流初段
二次予選 ●真田彩子女流二段
第4期
一次予選 ○頼本奈菜アマ
○相川春香女流2級
二次予選 ○千葉涼子女流四段
本戦 ●加藤桃子女王
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
後手になった井道女流初段が中飛車左穴熊を採用しました。井道女流初段が中飛車左穴熊を指すのは本局が2局目(1局目は2月の岡田美術館杯女流名人戦予選、対甲斐智美女流王位・倉敷藤花戦)。やや珍しい作戦選択となりました。
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
定刻の10時になり、対局が開始されました。
井道女流初段の振り歩先で行われた振り駒の結果は、と金が3枚。北村女流1級の先手です。
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
第5期リコー杯女流王座戦は二次予選が進行中。勝者は本戦進出となる大きな一戦です。6月18日(木)は井道千尋女流初段と北村桂香女流1級の対局をお送りします。対局場所は東京・将棋会館「飛燕」。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用、使い切ると1分将棋)。両者は本局が初手合いです。
本局の中継は睡蓮が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
勝った中井女流六段。途中は自信のなかった局面もあったという。
感想戦終了後に簡単なインタビューが行われました。
【中井広恵女流六段】
――注目のステチェンスカさんとの戦いはいかがでしたか。
「強かった、というよりも、強いことは他の方との対局を見ていてわかっていました。3時間の持ち時間は慣れていないと思いますが、今日はしっかり時間を使って力を出していたと思います」
【カロリーナ・ステチェンスカ アマ】
――タイトルをいくつも取っている凄い方との対戦はいかがでしたか。
「やっぱり強かったですが、とても勉強になりました」
――3時間の持ち時間はいかがでしたか。
「3時間だと長く考えられる。なかなかよかったです」
本局の中継は以上で終了いたします。
ご観戦誠にありがとうございました。