2025年8月15日 (金)

リコー杯第15期女流王座戦本戦より、渡部愛女流四段-塚田恵梨花女流二段戦を中継します。勝者は準決勝に進み、中七海女流三段と対戦します。
対局は2025年8月15日(金)10時に開始されます。対局場は東京・将棋会館「桂(かつら)」。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)、使いきると1手60秒未満での着手となります。

本局の中継は紋蛇が担当します。よろしくお願いします。

2025年8月 5日 (火)

Joryu_ouza20250805010187終盤に入りました。形勢は依然として後手よしですが、先手の持ち駒も充実してきました。後手が寄せに手を焼くようだと、先手に攻めの楽しみも出てきます。後手が決めきれるかどうか。ここ数手が重要です。

Dsc_5697(伊藤女流四段は得意の受けでチャンスを作ることができるか)

Joryu_ouza20250805010161後手の端攻めが決まりました。と金を作り、自玉も堅く、後手優勢です。序盤からここまで中女流三段の指し回しが光ります。図では△6五銀▲同銀△6六歩と踏み込む手もありますし、△8七歩からゆっくり指しても間に合うかもしれません。

Dsc_5694(中女流三段の強さが際立つ)

Joryu_ouza20250805010150図は次に△4五桂から5七銀を動かして△6五歩があります。先手はそれを嫌って▲6五歩と突きました。△4五桂に▲6六銀右を用意しています。しかし、△6五歩がありそうなところで、自分から▲6五歩と突くのですから、かなり危険な手です。先手は模様の悪い将棋だったこともあり、受けの勝負手として▲6五歩を指したのかもしれません。

Dsc_5715(序盤は中女流三段がリードした)

Dsc_5708(伊藤女流四段は少し苦しい展開)

Joryu_ouza20250805010144図の局面で伊藤女流四段が5分使って昼食休憩に入りました。休憩時間は12時から40分間。ここまでの消費時間は、▲伊藤51分、△中1時間7分(持ち時間は各3時間)。出前注文は両者ともありませんでした。

Dsc_5669(伊藤女流四段は12時4分まで盤の前にいた)

Joryu_ouza20250805010123初手▲2六歩から△3四歩▲2五歩△8四歩と進み、その後、少し古い形の相掛かりになりました。図から△6三銀▲7九角△7四銀▲9七角と進行しています。このまま銀と角が出たり戻ったりを繰り返すようだと千日手になるため、先手の作戦は少し失敗気味です。後手が打開するなら▲9七角に△4四角が有力です。

Dsc_5613