じっくりした展開でしたが、ようやく戦いが始まりました。
１図は３筋の歩交換に対して先手が６八の角を５七に上がったところです。角の利きで△３九飛成を防ぎました。実戦は、以下△３三桂▲４七銀△３五飛▲４五歩△２五飛（２図）と進んでいます。
先手は穴熊の堅陣のため、飛車交換は臨むところということでしょう。後手としても４七銀と６七金が離れているので、飛車交換は歓迎と思っているかもしれません。

（穴熊の堅陣を生かしたい中井女流六段）

図は14時頃、▲４一飛と打ち込んだ局面です。このあと先手は▲２一飛成～▲３二竜と角を攻めるのがわかりやすい攻めになります。後手も手を作っていく必要がありますが、５、６筋に火種が残っており、いろいろと手段は考えられそうです。 （和田女流二段は飛車を打ち込んで攻め合いの姿勢）

（再開後、和田女流二段は▲２三歩を着手）

（中村女流四段の前傾姿勢が深くなった）

（午後の戦いが始まった）

（12時40分、対局が再開した。岩根はすぐに△８二玉と上がった）

（居飛車穴熊を選択した中井女流六段）

（スキを作らないように駒組みをする岩根女流三段）

（隣の銀沙では中村真梨花女流四段－和田あき女流二段戦が行われている）

12時、図の局面で和田女流二段が15分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲和田女流二段１時間４分、△中村女流四段55分。昼食の注文は和田女流二段がゴーヤチャンプル弁当の惣菜なし（鳩やぐら）、中村女流四段がレティエライス・ごはん半分、はちみつソフト（レティエ）。対局は12時40分に再開されます。

（実際の盤面）

（昼食休憩時の対局室）

12時、この局面で岩根女流三段が22分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲中井58分、△岩根１時間１分です。両者ともに昼食の注文はありませんでした。対局は12時40分に再開します。

（昼食休憩中の飛燕。手番の岩根女流三段が考慮中でした）

図は10時50分頃の局面です。過去の両者の対戦はすべてが和田女流二段の居飛車対中村女流四段の四間飛車の対抗形ですが、本局も同様の立ち上がり。中村女流四段は３一銀の活用を遅らせる工夫を見せ、５三銀型を作りました。△３二銀～△４三銀を早めに決めると５三に銀を配置することは難しいですが、本譜はスムーズに組み上がっています。４三銀型と比べると左辺は薄い代わりに玉回りに駒が多く、飛車角も軽い形なのが長所になります。

（中村女流四段は５三銀型をどのように生かしていくか）

▲中井－△岩根戦は、後手番の岩根女流三段が三間飛車を採用しました。対する中井女流六段は居飛車穴熊で玉を固めています。

（本局は自動記録システムを採用。着手完了のボタンを押す岩根女流三段）

（先手番は和田女流二段）

（中村女流四段）（開始直後の模様）

振り駒の結果、歩が４枚出て、中井女流六段の先手番に決まりました。
10時に対局が始まりました。

（中井広恵女流六段）

（岩根忍女流三段）

（対局開始直後の様子）