対局者が退場したあとに、関係棋士たちによる見どころ紹介がありました。
(木村九段)
木村「五番勝負は長いようでやると短い。うまくいっているはずなんだけど、うまくいっていないもどかしさがあるのがいまの加藤桃子さんの状況でしょうか。内容としては2局とも加藤さんが押していたように個人的には感じました。2局目と3局目の間があいていたので、気持ちの切り替えはできていると思います。第3局で里見さんが勝てばおしまいですが、加藤さんが勝てば急に流れが変わることも十分あり得ると思っています」
(岩手県出身の小山怜四段)
小山「加藤さんとは竜王戦で対戦したことがあります。序盤から研究されていて攻め将棋だなというイメージがありましたが、今シリーズは冷静な手が目立つように見えましたので、第3局はどうなるのでしょうか。里見さんの将棋はいつ見ても勉強になります」
(真田女流三段)
真田「明日は対局者のいちばん近くにいるので、対局者が気を遣わないように空気のように無になって務めたいと思います」
(中村真女流四段と野原女流初段)
野原「天童は10回ぐらいきていると思います。先ほど時間があったので天童駅まで歩いてみました。天童は道に詰将棋があって、解きながら歩いていました」
中村「先ほど対局者とお話をさせていただきました。里見女流王座は非常に自然体というかやわらかな表情で、最近の充実ぶりが出ていらっしゃる感じましたし、いい緊張感でおられると思いました。加藤女流四段は硬いのかなと思われましたが、お子さんたちとのフォトセッションのときに笑顔を見せられていて。加藤女流四段はそういった状況をパワーに変えていくタイプですので、明日は大熱戦になるのではないかと思っております」
(中締め 伊賀上真弓リコージャパン株式会社山形支社長)
「リコー杯女流王座戦を初めて山形県で開催できたことをうれしく思います。現在2連勝されている里見さんに、挑戦者の加藤さんが連勝をストップさせて巻き返しをはかるのか。二人の熱い戦いを大変楽しみにしております。明日は将棋イベントを開催します。事前お申し込みがおかげさまで満員御礼です。会場にこられない方はリコーのライブ映像がございますので、オンラインでご参加いただければと思います」
以上で本日のブログ更新を終わります。
明日もよろしくお願いします。