2023年11月10日 (金)

趣向を凝らした序盤

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斎藤明五段が前夜祭で予想したように、里見女流王座が中飛車に振って対抗形に進みました。加藤女流四段が角道を開ける手を保留し、里見女流王座も飛車先を受けずに交換させて、趣向を凝らした序盤戦になっています。2筋を受けて△3二金(14手目)と上がった局面は、2人が戦った2022年8月の大成建設杯清麗戦五番勝負第3局と同一。結果は後手勝ちでした。

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清麗戦は加藤清麗(当時)が早めに▲3六歩と突いていましたが、本局は加藤女流四段が保留したことで里見女流王座が△3五歩と位を取り、▲3六歩(31手目)と反発して異なる展開になっています。中川八段は「いい勝負だ」と話しながら継ぎ盤に向かっています。

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