【加藤女流四段の談話】
――この一局を振り返っていかがでしたか。
「序盤は手探りだったのですが、中盤は模様がよさそうに思えました。ただ、どこまで主張をしていいかがわからない間に、ちょっと形勢が混沌としてきたような気がしています。最後までよくわかりませんでした」
――どのあたりに勝ちになったと思われましたか。
「最後も寄るか寄らないかわからなかったので。飛車を取るプラン(131手目▲9九銀)でまとめることができて勝ちになったかなと思いました」
――2年連続の挑戦となりました。いまのご感想を聞かせてください。
「本当に一局勝つのが大変な状況だったので。タイトル戦をまた戦えることを凄く嬉しく思います」
――昨年は惜しくもタイトル獲得はなりませんでしたがが、今年は何か期するものはありますか。
「出るからには全力で獲りに行きたいと思います」
【西山女流三冠の談話】
――この一局を振り返って、どんな将棋でしたか。
「ずっと自信のない局面が長かったのですけど。攻め合いになったあたりで、もう少し何かなかったかなと。▲1二竜(87手目)とかも、あんまり読めていなかったので。(86手目で)△5五銀とかも、もしかしたらよかったのかなというところで。最後は、あまり手を見つけられなかったかなという感じです」
――挑戦者決定戦での敗退ということになりましたけど、今期を振り返っていかがでしたか。
「一局、一局、濃い将棋が多くて充実していました」