2023年7月 7日 (金)

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▲今井-△西山戦は図の局面で昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は、▲今井1時間1分、△西山57分。昼食の注文は、西山女流三冠が「ざるそば」(ほそ島や)、今井女流1級は席の確保のみ頼んでいます。対局は12時40分から再開されます。

Dsc_0087(現在の盤面。西山女流三冠は12時になってもすぐに席を立たず、数分ほど盤の前にいた)

Joryu_ouza20230707010129図の局面で中井女流六段が9分使って昼食休憩に入りました。休憩時間は12時から40分間。ここまでの消費時間は、▲堀54分、△中井1時間5分。出前注文は両者なし。中井女流六段は食事席の確保だけ依頼しました。

Dsc_7932(12時4分、堀女流1級が盤の前にいた)

Joryu_ouza20230707010126図の局面で堀女流1級は長考。△7五銀を見据えてどう指すか。悩ましい局面を迎えました。東京の対局立会人の佐藤義則九段は、▲3六歩、▲5六銀、▲6六角を候補に挙げました。▲6六角は△5五銀▲8八角△6四銀だと千日手模様ですが、△5五銀に▲7七角とひとつ引く手があるようです。

Dsc_7928(佐藤義則九段は中継室のモニターで進行を見守っている)

西山女流三冠は現在17連勝中、今井女流1級はデビューから7連勝中です。西山女流三冠は女流棋士の最高連勝記録である21連勝(里見香奈女流王座が達成)も視野に入ってきました。
今井女流1級も隠れた記録に挑戦中です。これまでのデビュー連勝最高記録(女流棋士)は植村真理女流三段の10連勝でした。ともに記録を破れるかどうかは目の前の強敵に勝たないといけません。厳しい勝負の世界です。

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戦型は西山女流三冠の三間飛車になりました。今井女流1級は穴熊に囲っています。玉の堅さでまさる先手に対し、後手は石田流に構えて攻撃的な布陣にしました。先手は守りの、後手は攻めの理想形を築いています。

Dsc_0046(今井女流1級は相手が振り飛車党のときは居飛車を指すタイプ)

Joryu_ouza20230707010121_2▲堀-△中井戦は相掛かりになりました。女流棋戦ではあまり指されない戦型で、本年度はこれまで4局しか指されていませんが、中井女流六段と堀女流1級は得意にしています。▲4六歩から▲4七銀が比較的珍しく、前例はありません。図から△6四銀▲5六銀△7五歩▲同歩△同銀には▲2四歩があります。以下△2四同歩▲2五歩△同歩▲同飛は十字飛車で先手成功です。

Dsc_7898(香雲の間。床の間に近い西山-今井戦が上座側となる)

西山女流三冠の振り歩先で振り駒が行われ、結果はと金が3枚。今井女流1級の先手に決まりました。定刻の10時に対局が始まっています。

Dsc_0072_2(先手の今井絢女流1級)

Dsc_0038(後手の西山朋佳女流三冠)

Dsc_0052(対局開始前の様子。今井女流1級から少し緊張した様子もうかがえた)

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Dsc_0074001(対局開始の一礼)

リコー杯第13期女流王座戦はいよいよ本戦が始まります。7月7日(金)は西山朋佳女流三冠-今井絢女流1級戦と中井広恵女流六段-堀彩乃女流1級戦の2局が行われます。対局場は東京・将棋会館。10時に開始予定。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)で切れると1手60秒未満の着手となります。先後は振り駒で決定します。

西山女流三冠-今井女流1級戦は生姜が、中井女流六段-堀女流1級戦は牛蒡が中継を担当します。よろしくお願いいたします。

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