戦型は里見女流王座の先手中飛車に、加藤桃女流三段の居飛車左美濃になりました。上図▲7四歩までは、昨年の第3期大成建設杯清麗戦第5局、▲里見香奈清麗-△加藤桃子女流三段戦と同じ進行。そちらは以下△8六歩▲同角△2二玉▲7七桂△4五歩と進んでいましたが、本局は加藤桃女流三段が△7二飛と手を変え、以下▲5五銀△7四飛▲6四銀△同飛▲5五角△6七飛成▲9一角成と、一気に大さばきに突入しています。
下図は10時40分過ぎの局面。ここで里見女流王座が少し手を止めています。△4五歩で後手が飛車に続いて角の成り込みを狙ったのに対して、先に香を取っている先手がうまくバランスを取れるかがポイントといえそうです。
(加藤桃女流三段。48手目△4五歩までの消費時間はわずか1分だ)
昨日お知らせした360度カメラ「RICOH THETA」での対局室映像は、下記リンク先でご覧いただけます。
【360°カメラLIVE配信】第12期リコー杯女流王座戦 五番勝負 第1局
https://www.youtube.com/watch?v=a3im_3vz7DI