（終局直後の対局室）

（劣勢を跳ねのけて勝った山口恵女流二段。１回戦も逆転勝利だった）

（山根女流二段。２期連続のベスト４入りはかなわず）

以上で本局の中継は終了です。ご観戦ありがとうございました。
次回の中継は８月３日（火）、伊藤沙恵女流三段－脇田菜々子女流初段戦です。

99手で、山口恵女流二段が山根女流二段をくだしました。終局時刻は17時２分、消費時間は▲山口３時間０分、△山根３時間０分（チェスクロック使用）。勝った山口恵女流二段は、自身初となるベスト４進出を決めました。準決勝の相手は、伊藤沙恵女流三段－脇田菜々子女流初段戦の勝者です。

図は16時50分頃の局面です。後手が踏み込んで決めにいっている雰囲気ですが、先手玉にはまだ詰みはなさそう。一方の後手玉は、次に▲６一角△４一玉▲４三角成から詰みがあります。形勢は逆転して、先手勝ちになっている可能性もありそうです。

（山根女流二段。何か誤算があったか）

図は16時頃の局面。終盤の寄せ合いに入っています。△４九角はまだ詰めろではなさそうですが、ここで▲２三歩成には△４八銀が△５八角成以下の詰めろになり、後手が勝っていると思われます。

（山口恵女流二段。形勢は依然として苦しそうだが、何か逆転の筋を見いだせるか）

図は14時35分頃の局面です。先手は竜を作りましたが、後手玉に厳しく迫るにはまだ戦力が足りない状況。後手のほうは豊富な持ち駒を後ろ盾にしつつ、先手玉のコビンにプレッシャーを掛けています。現局面の形勢は、後手の山根女流二段よしといってよさそうです。

（山根女流二段。相手の攻めに適切に対処してリードを得た）

図は13時50分頃の局面。先手が▲３四歩△同銀で後手の形を乱してから、▲５五銀と出たところです。△５五同銀で銀がタダですが、先手は以下▲６五角△５四飛▲同角△同歩で飛車を入手できます。後手の駒得と先手の飛車、どちらが大きいかの勝負になりそうです。

（山口恵女流二段。果敢に局面を動かしにいった）

（千駄ヶ谷の空）

（鳩の森神社の将棋堂）

（再開明けの一手、▲８七歩を指す山口恵女流二段）

（山根女流二段も戻る）

図の△８六飛に山口恵女流二段が９分考えたところで正午になり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲山口１時間０分、△山根58分。昼食の注文は、山口恵女流二段が「玉子雑炊」（鳩やぐら）、山根女流二段が「豚しゃぶ（梅しそ）弁当」（鳩やぐら）です。対局は12時40分に再開されます。

（昼食休憩時の銀沙の間。山口恵女流二段が盤の前に残っていた）

図は11時40分過ぎの局面です。後手の動きに先手が対応する形で、中盤のねじり合いが続いています。まだ形勢に差はついていないと思われます。

（山根女流二段）

戦型は後手雁木対先手早繰り銀になりました。図は10時30分過ぎの局面。▲３五歩の仕掛けに後手も△７五歩で攻め合う姿勢を見せ、戦いが始まっています。

（山口恵女流二段）