1勝1敗で迎えた第3局は12月1日(火)に神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で行われました。
戦型は里見香女流四冠の中飛車、西山女流王座の三間飛車でした。里見香女流四冠は向かい飛車に振りなおしたあと、▲8五桂と単騎の桂跳ねで端攻めを狙います。
端の小競り合いが続く中、△7三玉が力強い受けの一着でしたが、▲8五歩△同歩▲9五歩が厳しい攻めでした。以降は先手の攻めがつながり、里見香女流四冠の快勝となりました。
里見香女流四冠が奪取に王手をかけた第4局は12月9日(水)に東京・将棋会館で行われました。
西山女流王座に強烈な一着が出ます。▲6五桂が攻めをつなげるうまい手でした。△6五同角は▲6三金なので△6四銀と取りましたが、▲同金△7五香▲5四金となって手が続く格好になりました。以降は西山女流王座が押し切っています。
ともに持ち味を出し合い、五番勝負は2勝2敗のフルセットに持ち込まれました。泣いても笑っても本局で決着がつきます。