2018年10月23日 (火)
感想戦
大盤解説会場での様子
終局直後
◇里見女流王座の談話
――今日の将棋はいかがでしたか。
里見 見慣れない形になったので……。もうちょっと動いていけるかなと思っていたんですけど、途中は(相手の)端の位が生きる形になってしまったので、あまり自信がなかったです。飛車を成り込んだところは微差で指せているのかなと思っていたんですが、はっきりいいと思える局面は少なかったかなと。
――第1局を勝ったご感想をお願いします。
里見 しっかり反省して、次につなげたいです。
◇清水女流六段の談話
――今日の将棋はいかがでしたか。
清水 善悪はともかくとして、自分らしい将棋が指せた点はよかったかなと思います。
里見女流王座が先勝

168手で里見女流王座が先勝しました。終局時刻は18時34分。消費時間は、▲清水2時間59分、△里見2時間58分。第2局は11月8日(木)高知県高知市「ザ クラウンパレス新阪急高知」で行われます。















時刻は18時を回りました。先手の攻めが細くなっており、現局面(上図)は後手の里見女流王座がよさそうです。
図は17時50分頃の局面。形勢は再び里見女流王座がよくなっているようですが、この▲4八歩も粘り強い手です。控室の山崎八段が、「終わりが見えませんね」とつぶやきました。なお、清水女流六段はすでに一分将棋に入っています。里見女流王座は残り7分です。
時刻はまもなく17時30分になります。図の△4一香は先手から4一や8五に飛車を打たれる攻め筋に備えたものですが、ここで自陣に手が戻るのは後手にとって悔しいところです。控室の山崎八段は、「はっきり逆転した(先手優勢になった)と思います」と話しています。
前記事の▲3八馬に里見女流王座が△5九竜と指し、控室は一時騒然としましたが、直後に清水女流六段が▲4八銀(上図)と果敢に千日手を回避しました。清水女流六段は、これで勝算ありと見ているようです。
時刻は17時10分を回りました。先手は馬を自陣に引きつけて、簡単には倒れないという意志を見せています。現局面(上図)で後手が△5九竜とすれば、以下▲3七馬△4九竜▲3八馬……で千日手になる可能性もあります。