(勝った清水女流六段。49歳8ヶ月での挑戦は、女流棋戦の歴史上で最年長の記録となる)
◇清水女流六段の談話
――今日の将棋を振り返っていただけますか。
清水 手将棋になって、一手一手の価値の判断がすごく難しかったです。それが序盤からずっと、終盤まで続いて、形勢判断がよく分かりませんでした。手探り状態で指している感じがありましたので、そういう意味では精神的に苦しい将棋でもありましたね。
――挑戦権獲得となりました。番勝負に向けての意気込みをお願いします。
清水 まさか挑戦者になれるとは思っていなかったので、いまはちょっと何もいえないです。すみません。
――今日の将棋を振り返っていただけますか。
伊藤 序盤の動きはあまり考えていなくて、ずっと自信がないと思いながら指していました。最後は一瞬だけチャンスがきた感じもあって、△5六と(108手目)と引かれた辺りは何かありそうな気がしたんですけど、ちょっと分からなかったですね。