
図は6筋の取り込みに△6四同銀と応じたところ。慎重な棋風で知られる岩根女流三段は、▲6四同飛と踏み込みました。

△6四同角は▲同角△同金に、▲3一角△6二飛▲5三銀や▲5三角△6三金引▲3一角成で手がつながりそう。何より先手玉は金銀4枚のダイヤモンド美濃に守られていため、堅陣を生かして食いつけば勝ちやすいです。
△7五金は▲7六歩△同金▲4二角成△同飛に▲6四角の王手飛車を狙われる。△6三金引は▲4二角成△同飛に▲6四歩の突き出しが気持ちよく、△同金は▲5三角、△6二金引は▲5一銀の割り打ちがあります。
主導権を握られた山根女流初段、手持ちの飛車を生かして巻き返せるでしょうか。
※写真の撮影には、リコーイメージング株式会社のPENTAX K-3 を使用しております。

70手目、後手が△6六歩と突いたところです。中継室に訪れている金沢孝史五段は「後手から△6七歩成~△5八との自然な攻めがあるのに対し、先手からは速い攻めが難しく、後手がリードしている」と見ています。両者の持ち時間は1時間30分を切りました。
▲長谷川-△鈴木戦は大さばきになり、先手が▲9一馬と香を取った局面です。ここで後手が△4六歩と垂らしました。
ふんわりと感触のよさそうな手です。以下▲4六同飛△4五香▲同飛△同金▲4八香と進み、4筋を巡る攻防が続いています。






















