第7期リコー杯女流王座戦は里見女流王座の防衛で幕を閉じた。以上で中継ブログを終了します。ご観戦ありがとうございました。第8期リコー杯女流王座戦をお楽しみに。
※この記事の写真はPENTAX K-3で撮影しました。
第7期リコー杯女流王座戦は里見女流王座の防衛で幕を閉じた。以上で中継ブログを終了します。ご観戦ありがとうございました。第8期リコー杯女流王座戦をお楽しみに。
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―― 今日の将棋はいかがでしたか。
里見 はっきりわからなかったので、やってみたのですが、こちらの玉が薄く、あまり自信がありませんでした。
―― ▲4三銀打(57手目)のあたりは。
里見 あそこは攻めに専念できる形だったので、難しいながらも、まずまずかなと。
―― 優勢を意識されたのは?
里見 最後の▲8一飛(95手目)と打ったところです。
―― ▲8八角打(77手目)のあたりは。
里見 いろんな手が見えたのですが、はっきりよくなる順が見えなかったので、本譜の▲8八角打が、いちばんいいのかなと思って選びました。
―― 2連敗のあと3連勝で防衛されました。シリーズを通じての感想は。
里見 第1局、第2局は内容が一方的だったので……。第3局は客観的に見ると苦しいですが、自分の力を出し切って負けたら仕方がないと思って挑めました。そこからは星というよりは、一局一局を力を出し切ろうという気持ちでやっていました。
―― 女流王座初防衛についての感想を。
里見 細かいところで、変化は違うのですが、お互い研究をして挑んだ番勝負は充実感がありました。
―― 今日の対局を振り返っていただけますか。
加藤 最後はわからなかったのですが、だいたい予想していた展開になりました。自信を持って指していたのですが、ちょっとやりすぎてしまったかもしれません。▲4三銀打(57手目)とからまれてからは、本譜の進行を見ると一方的になってしまったと思います。たとえば△5二飛では△5一飛の比較だとか、細かいところができていなかったかなと思います。△5四金と出た構想は、ちょっと欲張ってしまったかなと思ったのですが、振り飛車の玉が薄かったので。飛車の横利きが受けに利かなくなってからは……。▲8八角打(77手目)がいい手だったなと。
―― シリーズを振り返っては。
加藤 出だしは内容がよい将棋が指せて、勝てたので自信を持っていたのですが、第3局以降は少し自分らしさが欠けたというか。甘い部分が出てしまったように思います。本局もあまり攻めることができなかったのが残念です。すべて中飛車で、6六と6四に銀がいる形の将棋で、珍しいと思います。この戦型を深め合えたということで、プラスになったと思います。
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リコー杯女流王座戦五番勝負第5局は、105手までで里見女流王座が制しました。終局時刻は16時52分。消費時間は▲里見2時間30分、△加藤2時間44分。これによりシリーズ成績は里見女流王座の3勝2敗となり、タイトル防衛(2連覇・通算3期目)が決まりました。
対局も佳境に入り、続々と棋士が詰め掛けている。
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▲3三桂と厳しい一着を放ったのが図の局面。▲4一桂成△同玉▲4二金までの詰めろになっている。飯野七段は「急転直下でしたね」と話す。先手の攻めが厳しく、優勢になっている。
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図は▲4三同銀成に対して、△9二飛と逃げた局面。立会人の飯野七段は「先手はしばらく自陣を気にしなくていいので、攻めが繋がればというところです。何か手がありそうなので、やや先手を持ってみたいです。あと数手で、形勢ははっきりしてくるでしょうね」と話す。
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両対局者のおやつは「かぼちゃのタルト」と「ダージリンティー」。14時30分に対局室に運ばれた。
(かぼちゃのタルト。関係者によると本日が冬至ということで、選ばれたそうだ)
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(本日行われている王座戦一次予選、片上大輔六段-杉本和陽四段戦の観戦記を担当する近藤正和六段が控室に。「前に書いた原稿を渡しましたよ」と笑顔を見せる)
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