第1局と似た形から、▲7五歩(33手目)が工夫の攻めで里見女流王座がペースをつかみました。消費時間の使い方から、研究手ではとささやかれています。
5筋の拠点を確保した里見女流王座に対し、加藤女王も角を目標にして反撃。角を取りにいく△9四歩(50手目)から激しい戦いに入りました。
その後、里見女流王座が攻める中で指された、加藤女王の△3五歩(66手目)が疑問だったのではと見られています。実戦はここから▲4四桂△4八歩▲同金△2四桂▲4七銀と進み、控室で先手よしの声が高くなりました。後手は反撃を受け止められてみると、△3五歩の効果がそれほどなく、むしろ緩手になっています。
盤上に里見女流王座の攻め駒が多く、加藤女王の苦戦がはっきりしてきました。終盤で玉から遠い△8六歩(78手目)ではつらく、ここから里見女流王座がどう決めるかが注目です。