2017年10月26日 (木)

第7期リコー杯女流王座戦五番勝負第1局は、加藤桃子女王が勝ち、好調なスタートを切りました。次戦は、11月11日(土)、大阪府大阪市「芝苑」で行われます。

以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦誠にありがとうございました。

Img_5065(終局直後の様子)

Img_5059 ◆加藤桃子女王への終局直後のインタビュー◆

--今日の将棋を振り返っていかがでしたか?
面白い展開になって優位な時間は多かったと思います。ですが、決めるのが怖くてその気持ちの表れが終盤で出てしまいましたが、踏みとどまれてよかったと思います。

--どの辺りで勝ちになったかと思いましたか?
最後が分からなくて……。ただ△4五飛が見えたのでついていたなと思いました。詰ましにいくのがわかりませんでした、恐かったので。

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◆里見香奈女流王座への終局直後のインタビュー◆
--1局を振り返っていかがでしたか?
中盤あたりでちょっと間違えてしまったと思います。

--残念な結果になってしまいましたが、次戦に向けていかがでしょうか。
気持ちを切り替えて頑張りたいと思います。

Joryu_ouza201710260101_156第7期リコー杯女流王座戦五番勝負の開幕局は、加藤女王の勝ちとなりました。終局時刻は18時17分。消費時間は▲里見香2時間59分、△加藤2時間59分(持ち時間各3時間)。第2局は11月11日(土)、大阪府大阪市「芝苑」で行われます。

141図の▲4四竜は文字どおりのノータイムで指されました。その様子を見た谷川九段は「勝負師ですね」とつぶやきました。里見女流王座が怒涛の追い込みを見せ、白熱した最終盤となっています。

118控室では「最後のチャンスがあるかもしれない」と言われています。手順の一例は、▲3四桂△同銀▲3一角成△同玉▲4二金△2二玉▲3四竜。しかし、 そこで△3三香(変化A図)が攻防手。この香が先手陣に利いてくると、たちまち先手玉が詰めろになる恐れがあるようです。この局面で、里見女流王座は、一分将棋となりました。

126 Img_4672(里見女流王座は一分将棋となった)

Photo_35(関係者はモニターを見つめている)

101里見女流王座は▲6四金と打ちました。△6七馬▲同竜△5五馬を防いだ一着ですが、糸谷八段は「ねばりの根性が座っています」と感想を残しています。

Img_4934(必死のねばりを見せている里見女流王座)
 

84加藤女王は△8四飛と指しました。 攻めに参加してきた成銀に働きかけながら、成銀がいなくなったときの▲3四桂を防ぐ一石二鳥の飛車浮きです。控室の見解は、「後手よし」で一致しています。

Photo_34(少しずつ優位を拡大していく加藤女王)