18時30分から東京・将棋会館2階研修室で、第7期リコー杯女流王座戦五番勝負の記者会見が行われた。出席したのは里見香奈女流王座、挑戦を決めた加藤女王、清水市代・日本将棋連盟常務理事。
(清水・日本将棋連盟常務理事)
「今回は130人以上の選手が出場しました。その中で本戦に出場したメンバーは個性的な選手がそろいました。1回戦から注目度が高いとファンの方がおっしゃっていました。
加藤女王は昨年も五番勝負に出られました。
今日は香川女流三段との決戦でした。盤側から見ていて、冷静な中にも気持ちが表れている盤上だったかと思います。
香川女流三段が初めての四間飛車穴熊を使って、思いや研究をぶつけた将棋だったかと思います。加藤女王は終盤の大事なところでも、即断即決され、充実を感じた一局でした。
今回の五番勝負では、初めて高知県での開催で、ファンの皆さんがとても楽しみにされているのではないかと思います。
五番勝負を戦うふたりは去年と同じですが、昨年と違うふたりの対戦になると約束できます。新しい気持ちでご観戦いただければと思います」
(里見女流王座)
「加藤女王とは3回目の対戦となります。10月26日が開幕ということで、1ヵ月ちょっとあります。その間にしっかり勉強して力を出しきりたいと思います」
(加藤女王)
「挑戦者になりました加藤です。香川女流三段とは、ライバルといいますか、小学生のころから切磋琢磨してきた同士で、勝ちたい相手でした。
戦型予想が当たらず、四間飛車穴熊になったので、指し慣れた形を選んで指しました。
中盤はわからないところがありましたが、ペースをつかんで勝つことができました。
挑戦できたことはうれしいです。昨年は残念な結果でしたが、五番勝負に出続けられることになりました。チャンスをつかめてうれしいです。里見女流王座は勝ちたい相手ですので、いい将棋を指せるように頑張ります」
(古島正・株式会社リコー執行役員から花束を受け取った里見香女流王座と加藤女王。3人で記念撮影)
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
(書き起こし・銀杏、写真・吟)