2017年8月14日 (月)

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図は粘っていた先手がスイッチを入れ替え、後手玉にも詰めろがかかったところ。手堅く受けるなら△3一金打ですが、受けに持ち駒を使うと、攻めが切れてしまう可能性があります。

鈴木女流二段は△3一銀右と駒を使わずに受けました。西山奨励会三段は▲4一金と追撃しました。


Imgp3426(西山奨励会三段はいよいよ攻めに打って出た)

Imgp3416(鈴木女流二段が受けきるのは難しく、切り合いで決着をつけることになるだろう。終局が近いかもしれない)

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図の局面について、「後手が少しいい」との見解を、飯島栄治七段に聞きました。後手の駒得を評価しています。10手ほど前の局面では、遠山雄亮五段が、後手がよさそうと話していました。

後手が有利を維持したまま、進んでいたようです。


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(鈴木女流二段が、ペースをつかむ)Imgp3458_2(西山奨励会三段は、直線的な攻め合いでは勝てない)

※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影いたしました。

Joryu_ouza20170814010154昼食休憩明けから、戦いが激しくなりました。

後手は▲7一飛成に△4六角を用意。後手はすでに駒得していて、ここからは、五分のさばきならばよくなります。

先手は飛角の働きで差をつけたいところでしょう。西山奨励会三段は、図から▲5七金と上がりました。


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※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影いたしました。

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12時、この局面で鈴木女流二段が7分使って昼食休憩に入りました。消費時間は、▲西山1時間1分、△鈴木43分。昼食注文は西山奨励会三段が「生姜焼き定食」(ふじもと)、鈴木女流二段はなし。対局は12時40分から再開されます。

Imgp34101(昼食休憩中の盤面)

Imgp34111(棋峰)


※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影いたしました。

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11時頃の局面。先手は中飛車で美濃囲い、後手は居飛車穴熊に組んでいます。先手は5筋に穴を開けて、自陣に手を戻したところ。まだしばらく駒組みが続きそうです。

先手は6八の金を4七まで持ってくれば、高美濃囲いの好形です。後手はすでに戦いを起こせるくらいに堅い囲い。金銀を配置したあとは、大駒の使い方が課題となってきそうです。

第7期リコー杯女流王座戦本戦(主催・株式会社リコー、特別協力・日本経済新聞社)、8月14日(月)は鈴木環那女流二段-西山朋佳奨励会三段戦が行われます。

開始時刻は10時、持ち時間は各3時間。本日の対局に勝つと、ベスト4進出となります。

中継は独楽が担当いたします。
よろしくお願いいたします。

http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/7/joryu_ouza201708140101.html