（勝った室田女流二段は２期連続ベスト８入り）（山口恵女流二段はトン死筋を見せて迫るも、届かなかった）

ベスト８の対戦はトーナメント表の左から、以下の組み合わせとなっています。

鈴木環那女流二段－西山朋佳奨励会三段戦
香川愛生女流三段－室谷由紀女流二段戦
中村真梨花女流三段－室田女流二段戦
加藤桃子女王－上田初美女流三段戦

以上で本戦１回戦の中継を終わります。ご観戦くださいましてありがとうございました。

▲室田－△山口恵戦は115手で室田女流二段の勝ちとなりました。終局時刻は16時47分。消費時間は▲室田２時間34分、△山口２時間37分。室田女流二段はベスト８に進出です。

バタバタと進み、先手勝勢と見られています。 （山口恵女流二段はピンチに立たされた。写真は対局再開時の様子）

関西将棋会館の棋士室には、今日も常連の棋士や奨励会員が訪れています。 （西川和宏六段）（阪口悟五段） （宮本広志五段）

59手目▲２七歩から△３六歩▲同飛△２七歩成▲同銀と進みました。さらに△２七同飛成▲同玉に△２六歩と打てば（変化図）、玉をどこに逃げても△２七銀が王手飛車取り。▲２六同飛も△同角で飛車を取り返せ、先手として嫌だと見られていました。

実戦は△２六歩▲１六銀△３五歩▲７六飛△２二飛▲２五歩とおとなしい進行です。 （室田女流二段は虎口を脱したか）

局面はいつ本格的な戦いに入ってもおかしくないところにきています。室田女流二段は30分近く考え、玉頭に歩を合わせました。

（室田女流二段は玉頭の拠点に反発。写真は朝の様子）

12時40分に対局再開。山口恵女流二段はすぐには着手せず、△２六歩が指されたのはその６分後でした。対して室田女流二段は、▲４五銀と直進しています。

（再開前、手番の山口恵女流二段）

（再開前の室田女流二段）

（再開の声がかかってもしばらく考えていた）

（昼食休憩時の盤面）

（室田女流二段の王将、児玉龍兒師作）

（山口恵女流二段の玉将、源兵衛清安書）

（昼食休憩時の御上段の間）

12時、昼食休憩に入りました。この局面で山口恵女流二段が使った時間は23分。ここまでの消費時間は▲室田37分、△山口１時間０分。昼食の注文は両者ともにありませんでした。対局は12時40分から再開されます。

山口恵女流二段は７筋と５筋の歩を取り、２歩得の成果を挙げました。このまま収まれば歩得が生きそうです。

（山口恵女流二段は２歩得を生かせるか）