2016年11月 3日 (木)

終局直後
(終局直後の様子)

里見香奈女流四冠

◆里見香奈女流四冠への終局直後のインタビュー◆

── 一局を振り返っていかがですか?
里見 途中からこちらが攻めきれるかという展開で、終盤が難しい将棋でした。

── どのあたりで勝ちを意識しましたか?
里見 指しているときはずっと難しいと思っていて、最後▲4一同飛成(89手目)から▲3二金として、こちらが1枚足りない形なので、指せるかなと思いました。

── 第3局に向けての抱負をお願いします。
里見 少し間があるのでしっかりと準備して、攻めるときは一生懸命考えて指したいと思います。

加藤桃子女流王座

◆加藤桃子女流王座への終局直後のインタビュー◆

── 一局を振り返っていかがですか?
加藤 振り返ってみると、仕掛けられてすぐに自信のない局面に感じてしまい、形勢判断が悪かったかなと。昼食休憩明けは△5二銀打(46手目)でしっかりしていると思ったのですが、強襲される順があまり読めていなくて、こちらの攻めが空振ってしまい、そのあとも読みの甘さが出てしまったりして、いろいろと誤算があったのですが、最後は足りず、ずっと里見さんのほうに分がある将棋だったと思います。

── 第3局に向けての抱負をお願いします。
加藤 第1局、第2局と自分らしさが出ていないので、せめて第3局は出せたらよいなと思います。

16時50分、里見女流四冠が▲4一同飛成と決めにいきました。以下△同金に▲3二金と打てば後手は受けが難しいようです。

▲4一同飛成

控室
(すでに検討は終わり、終局に向けて待機している)

前記事△5八銀成に里見女流四冠は15分の考慮で▲5一飛と打ちました。この手が厳しく(1)△4一金打は▲3二桂成、(2)△3一金には▲同飛成と切って、先手が寄せきれそうと見られています。

▲5一飛

モニター
(控室のモニターに映る対局室。加藤女流王座は低い前傾姿勢で読んでいる)

稲葉八段と千田五段
(稲葉八段と千田五段)

石本女流2級
(石本女流2級)

糸谷八段と淡路九段
(糸谷八段と淡路九段)

時刻は15時半を回り、78手目△5八銀成まで進みました。局面は終盤戦へと向かっており、控室の検討にも熱が入っています。

△5八銀成

長谷川女流二段と淡路九段
(長谷川女流二段と淡路九段)

東八段と山崎八段
(東八段と山崎八段)

池田将之さんと稲葉八段
(観戦記担当の池田将之さんと稲葉八段)

淡路九段と山崎八段
(△5八銀成がモニターに映り、淡路九段と山崎八段が同時に顎元を触る)

1階の神琴の間でも、おやつの時間として棋士と将棋ファンが一緒に抹茶と和菓子と楽しんでいます。

茶室

和田女流初段
(いただきますのポーズを取る和田女流初段)

和田女流初段
(複数のカメラを向けられて、少し飲みづらそうです)

里見女流四冠の飛車切り以降、厳しい攻めが続いており、▲7五角の飛車金両取りがかかりました。控室の検討、そしてTwitter解説の宮田敦六段ともに「先手優勢」との見解です。

▲7五角

加藤女流王座
(加藤女流王座は流れを変えられるか)

ただいま全国の書店で『将棋世界』最新12月号が発売中。本局の詳細は来月発売の新年1月号で、馬上勇人さんの執筆により掲載されます。

将棋世界

午後に入って芝苑には続けて棋士の来訪者がありました。

大盤解説
(大盤解説で糸谷八段と検討しているのは)

稲葉八段
(稲葉陽八段でした)


控室
(控室には千田翔太五段が訪れて東八段と見解を交わしている)

千田五段
(千田翔太五段)

石本女流2級
(大阪府出身の石本さくら女流2級も見学に訪れている)