図は12手目△8四歩の局面。香川女流三段は飛車先を突いて居飛車を選択しました。過去の対戦は全て対抗形でしたが、本局は相居飛車となっています。33手目▲4六歩まで進んで前例はなく、盤上は力戦模様です。
(香川女流三段。普段は振り飛車を指すことが多いが、本譜は相居飛車の将棋を受けて立った)
※Photos by PENTAX K-30
2016年8月 2日 (火)
▲伊藤-△室谷 相振り飛車に
▲中澤-△香川 対局開始(2)
(駒を盤上に散らす香川女流三段。駒箱を開けるのは上座に座る棋士の役目だ。上座には段位が上の棋士が着くのが通例である)
(振り駒はと金が3枚だった)
(対局は礼に始まり、礼に終わる)
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▲伊藤-△室谷 対局開始
▲中澤-△香川 対局開始(1)
振り駒はと金が3枚。中澤女流初段の先手で対局が始まりました。
いきなり▲2六歩~▲2五歩と突いて△3三角を強要するのが最近増えている指し方。2手目△3二飛戦法やゴキゲン中飛車を牽制している意味があります。その反面、相居飛車の将棋になると形を決めすぎているキライもあります。対戦相手が振り飛車党の香川女流三段であることを見越した上での着手です。
(中澤女流初段)
(香川女流三段)
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